2020/04/01
「生者のみめくれる暦またも来る四月一日エイプリルフール
[2012年 塩釜市佐藤龍二][短歌]」
「嘘だった受け入れがたき現実は嘘だったのと言っては欲しい[][短歌]」
「からかわれ怒り覚えた日のありしその源に思い及ぼす[][短歌]」
「嘘つくを許された子の授業にてかんがえる嘘たわいのなきも[][短歌]」
「サラリーマン年度始まるこの日だがいつも描けるホッケースティック
[事業計画で][思いで]」
「今年こそ今年こそとぞ回復を祈るがごとき呪文となえり[][思い出]」
「寒い日で日がな一日雨の降り窓から天を恨めしく見る[][日めくり]」
「既にもう3月過ぎて古希過ぎる八月盆が容赦なくくる
[古稀伝をものにしないといけない][日めくり]」
2020/04/01
「志村けん復活をして笑いつつ肺炎のこと話すと思うも
[享年70歳、コロナによる肺炎][挽歌]」
「存在が大きなひとで人生の大事な部品欠けたる思い[志村けんの死は][挽歌]」
「独身もプリンちゃんなるチンパンジー親子のような愛を通わす[][挽歌]」
「新型のコロナウイルス初めての有名人をさらってゆけり
[イギリスのボリスジョンソン、阪神の藤波なども陽性だが][挽歌]」
「段落がつけば追悼番組もあると思えどいまは渦中に[][挽歌]」
2020/04/01
「生者のみめくれる暦またも来る四月一日エイプリルフール[2012年 塩釜市佐藤龍二][短歌]」
「嘘だった受け入れがたき現実は嘘だったのと言っては欲しい[][短歌]」
「からかわれ怒り覚えた日のありしその源に思い及ぼす[][短歌]」
「嘘つくを許された子の授業にてかんがえる嘘たわいのなきも[][短歌]」
「サラリーマン年度始まるこの日だがいつも描けるホッケースティック[事業計画で][思いで]」
「今年こそ今年こそとぞ回復を祈るがごとき呪文となえり[][思い出]」
「寒い日で日がな一日雨の降り窓から天を恨めしく見る[][日めくり]」
「既にもう3月過ぎて古希過ぎる八月盆が容赦なくくるか[古稀伝をものにしないと][]」
2020/04/01
「厩戸と同じ条件この歌はなにか理由があると思わん
[柿本朝臣人麻呂が香具山にて屍ミマカレルヒトを見て悲慟カナシみよめる歌一首][万葉]」
「草枕旅の宿りに誰が夫ツマか国忘れたる家待たなくに[#3.0426][万葉]」
「草枕旅の暮らしに誰の夫か国も忘れて家もないのに[超訳][万葉]」
2020/04/01
「山前は忍壁親王の子でありし石田と割りと近しい人か
[同じ<石田王卒之>時、山前王ヤマクマオホキミの哀傷カナシみよみたまへる歌一首][万葉]」
「つぬさはふ 磐余の道を 朝さらず 行きけむ人の 思ひつつ 通ひけまくは
霍公鳥ホトトギス 来鳴く五月は 菖蒲アヤメグサ 花橘を 玉に貫き 蘰カヅラにせむと
九月の しぐれの時は 黄葉を 折り挿頭カザさむと延ハふ葛クスの いや遠長く
万代に 絶えじと思ひて 通ひけむ 君を明日よは 外ヨソにかも見む
[#3.0423][万葉]」
「つぬさはふ 磐余の道を 朝さらず 行きけむ人の 思ひつつ 通ひけまくは
[超訳:でこぼこの磐余の道を毎朝に何を考え通ったであろう][万葉]」
「霍公鳥ホトトギス 来鳴く五月は 菖蒲アヤメグサ 花橘を 玉に貫き 蘰カヅラにせむと
九月の しぐれの時は 黄葉を 折り挿頭カザさむと延ハふ葛クスの いや遠長く
万代に 絶えじと思ひて 通ひけむ
[超訳:プレゼント四季折々にわたせると万代までと思い通ったのに][万葉]」
「君を明日よは 外ヨソにかも見む
[超訳:万代に続くと君を思いしもあすから外に見ていかんかな][万葉]」
「或本はどんな本かなわからずも内容として遠くはあらず
[或ル本ノ反歌二首][万葉]」
「隠国(こもりく)の泊瀬娘子(はつせをとめ)が手に巻ける玉は乱れてありと言はずやも
[#3.0424][万葉]」
「隠り国の初瀬の娘の手に巻ける玉が乱れてあるとは言わずも[超訳][万葉]」
「川風の寒き長谷を嘆きつつ君が歩くに似る人も逢へや[#3.0425][]」
「川風の寒い初瀬を嘆きつつあなたが歩くに似る人に逢うだろうか[超訳][万葉]」