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「孝謙と聖武に光明皇后が起居する館で宴し読める(七日、天皇、太上天皇、皇太后、東の常宮の南の大殿に在イマして、肆宴トヨノアカリきこしめす歌一首)」
「印南野イナミノの赤ら柏は時はあれど君を吾が思モふ時はさねなし(#20.4301 右の一首は、播磨の国の守安宿王アスカベノオホキミ奏マヲしたまへり。古今未詳。)」
「稲美野の赤い柏は時期あれど君を思うに時期はない()」
「家持も結構酒が好きなのか荘園前の樹下で宴す(三月の十九日、家持が庄ナリトコロの門の槻ツキの樹の下モトにて宴飲する歌二首)」
「山吹は撫でつつ生ほさむありつつも君来ましつつ挿頭カザしたりけり(歌二首 1/2 #20.4302 右の一首は、置始連長谷オキソメノムラジハツセ。)」
「山吹を大事に育てて来ましたはあなたが来たら挿頭カザしたので()」
「我が背子が屋戸の山吹咲きてあらば止まず通はむいや年の端に(歌二首 2/2 #20.4303)」
「長谷の家で山吹咲いているのなら始終通おういっそう毎年()」
「長谷という人が花折り酒瓶を持ってきたので応えたる歌(右の一首は、長谷花を攀ぢ、壺を提ヒキサげて到来キタれり。因是カレ大伴宿禰家持、此の歌をよみて和コタふ。)」
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