琉球の「弓キャラ」と言えば、
その人物エピソードから
尚徳と
奄美の糠中城。
『琉球戦国列伝』(↑)
『琉球歴女の琉球戦国キャラクター図鑑』(↓)でも、
もちろん弓と一緒に描いています。
琉球の弓は大型で、
地面に立てて安定させて射ていたということと、
また、その矢(矢じり)は斧型が多かった、
というのは知っており、
特に斧型矢じりは特にこだわりを持って描いていました。
(※『琉球戦国列伝』では掲載サイズのバランス上、
弓はやむなく小さくしてあります)
斧型矢じりは、普通に尖がった矢じりよりも威力があり、
刺さると抜きにくく(抜いたら更に傷口が広がる)
殺傷能力が高い武器。
+
以前、韓国の歴史映画『神弓』を見ました。
映画『神弓-KAMIYUMI-』予告編
1636年、丙子の乱を描いた
清VS朝鮮の物語。
タイトルにもあるように、
主人公は弓の使い手。
弓のシーンが多く出てきます。
斧型矢じりだ!!
…って、
あれっ!?
……はい、
ワタシ、なんとなく
斧型矢じりは横になるように
構えるもんだと思い込んでいました…。
根拠はなく、ホントになんとなく。
でも
尚徳イラストでは矢じりが縦になるように描いてますね。
そのほうが矢の形がはっきり見えるから、と、
これまた単純に何の考えもなく描いてただけです…
(かつての自分の意識のなさに喝!!)
矢の構造をなーんにも考えてなかったという証拠に
矢を弦にひっかける部分〈矢筈〉の向きが
おかしなことに…。
(尚徳の弓矢単独データ↓)
この矢筈で弦にひっかけたら、
矢じりは横になるのに
矢じりは縦になっているという作画矛盾…。
(本来なら矢筈は横に倒して描かれているべき)
実際のイラストは
尚徳の手に隠れて矢筈は完全に見えなくなってるので
「ばれないか!☆」
と一瞬思いましたが、
ばっちりキラキラ糠中城の持ってる矢でも
全く同じことをしちゃってるので…
ここに白状してお詫び申し上げます
+
ところで映画「神弓」での斧型矢じりは
だいぶ大きく見えました。
ワタシの糠中城では割と華奢というか、
細長めに描いていますが、
それは私が実際にグスクから発掘された
斧型矢じりを見た時の印象に基づいています。
(尚徳を描いた時はまだ実物は見てない)
琉球では、もしくは時代によって
多少の変化はあったのかも?