がじゅまるの樹の下で。

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お城EXPO’19に行ってきました

2019年12月28日 | ・琉球/沖縄、徒然日記

 

お城EXPO’19に参加するため、
横浜に行ってきました!

21日はグスク展のシンポジウムだったので断念し、
22日になる頃に横浜入りして、
22日の夜の便で帰沖という、
弾丸スケジュールでした。

 

…が、
行ってよかった…!!

 

 

こういう類のイベントって
初めて参加しましたが、
全国の自治体や企業・団体が一堂に集まって
様々な取り組みをまとめて見ることができるなんて、
便利でお得な1日でした!

 

客層もファミリーから若い女性、年配のご夫婦まで、
まさに老若男女(男女比も5:5の印象)、
多くの人でにぎわっていました!
(なんでも過去最高の入場者数だったとか)

 

お城EXPOは色んな企画、展示、ブースがありましたが、

参加のメインの目的は
全国各地の「お城めぐり観光情報ゾーン」。

 

お城の魅せ方、PR方法、演出、
発行物のデザイン、工夫、
グッズのバリエーション、イベント企画etc…

面白い!楽しい!なるほど~!!

と、
どれもこれも刺激的で勉強になりました。

 

 

それでは、
ごくごく一部ですが、
印象に残ったものをご紹介☆

 

 

ブースにはフル装備の武将姿のおじさまたちがそこら中に!

やはり、鎧はそれなりに年齢を重ねた「おじさん」が似合う!

立ち上がれ!観光課の「おじさん」たち!

 

 

紙芝居だって、普通にはやらない。

見た目はもちろん、
口調も態度もしっかり成りきってます。

 

 

扮装はクオリティ高いのに
紙芝居は手作り感満載。

それがいい(笑)

 

扮装した各ブースの人たちは
武将系のほかにも、
忍者系や姫系、
歴史系ゲームキャラ風の方々も。

 

 

歴史の食を再現する取り組み。
題して「歴食」。
(これは観光情報の隣のブースでした)

これ、いいな~!

沖縄でも以前、冊封使歓待料理の再現とかあったけど
その一部を常時提供できるメニューに再構成するとか、
王様が食べてた献立も資料はあるから再現するとかして、
観光コンテンツにしたらいいのになー。

 

 

御朱印ならぬ、御城印というものもあって
御城印集めにいそしむ動きも活発化しているよう。

 

 

スタンプラリーは鉄板だけど、
こちらはラリーすることで1枚の絵になる
というスタイルのモノ。
(いわゆる多色版画の仕組み)

お城EXPOでも指定されたいくつかのブースを回って
絵を完成させるとプレゼントがもらえる
…という企画をやっていました。

ある程度の枠中で行うスタンプラリーとしては
非常に効果的ですね!

 

今後の首里城のスタンプラリーは、
このスタイルにするといいんじゃない?
(今までのやつは当分は使えないはずだし…)

 

 

「装着体験」は色んなところであるけど、
着た後に写真を撮る背景・シチュエーションって大事。

実際の現場(城=野外)がベストだけど、
室内だとこーゆー↑のもひとつの手。

 

 

缶バッヂ制作コーナーも大人気でした。

選べるデザインは、
家紋や…石積み(!!!!)

ラインナップが、さすが、渋い。
ツボを押さえてくる。

 

スタッフさんのはっぴデザインにも注目。

石積みデザインのほかにも、
鎧の小札をデザインしたものなどもありました。

 

 

弓射的もありました。
こちらの矢の先は吸盤。

矢狭間を付けた壁(パネル)越しにやってるブースもありました。

 

 

これは唸った、
石積みデザインの割りばし。

箸袋裏のデザインがそのお城の石垣になっていて
お城ごとに全部違うのです。

陣旗になっているものも。

こーゆーちょっとしたセンスと遊び心よな。

 

 

キャラクターを使ったアプローチは
やはり強い。

王道かっこいい系も、
(こちら、テンペスト挿絵の長野さん作)

 

 

萌系、美少女系も。

これ、みんなお城の擬人化キャラです。
(こちらも販売ブースより)

 

 

マンガとのコラボも。

 

 

観光情報ゾーンを中心に
ごくごく一部をご紹介しましたが、

 

これ、沖縄の観光課や観光協会の人、
来年は見に行ったほうがいいですよーーー!!
(グスクを観光資源として活用したいと思ってる自治体はマスト!)

 

沖縄ができてないこと、
沖縄に足りないもの、
そして、
沖縄の特異性と強みにも気づかされるから。

 

沖縄の城(グスク)は全国的に見たとき、
何が違って、何が魅力なのか、

それをしっかり自覚して
それを前面に出していく必要があるな…などと、
色々と考えさせられました。

 

例えば、

世界遺産のグスクにしても、
観光情報誌に載るような
ふつーにきれいな写真だけじゃなくて、

今帰仁グスクの百曲がりの城壁空撮とか
座喜味グスクの縄張り図とか!

 


こーゆーの↑↓を見て
「くぅ~!たまらん!」
って喜ぶような人たちが集まるのがお城EXPO(笑)


 

そういうマニアックなところを突くような魅せ方とかね。

一般向けのモノと同時に
こういうマニアックなニーズも十分にあることを感じました。

「日本の城100選」「続日本の城100選」関係で
世界遺産グスクを訪れる人(つまり城マニア)も多いのだから。

 

実際、ほかの自治体は縄張り図を
そのままグッズ化(バッグとかクリアファイルとか)してたりして、
マニアック(と思われがち)な要素を
気軽に、広く展開していましたよ。

 

 

あとはやっぱり、
そこに生きた「人」や「ドラマ」を
どう見せるか、アプローチするか、ですね。

 

 

イベントブースでは、
あの超有名な「名古屋おもてなし武将隊」のショーを初めて拝見。

 

いや~、これはファンが増えるの納得だわ…。

ショーの演出、魅せ方のうまいことうまいこと。

文句なしにかっこいいし、そりゃ惚れるわ。

 

でもさ、
現代版組踊のOB・OGが立ち上げた(もしくは関わっている)チームも
全然負けてないと思うんだ。

演じ手や、作り手(音楽・振り付け・脚本・演出)、
アイディア、素材(題材)は、
沖縄にも十分ある。

あとは、それを(観光に)どう活かすか、
事業・仕事としてどう成り立たせるか、
という話。

行政がそういうのを積極的に取り入れて
(↑グスクは文化財として行政の管轄だから)
大いに活用&バックアップしてくれればいいのだが。

 

ゆるキャラばっかりじゃなくて。

 

 

その、ゆるキャラの火付け役といえば、
ご存じ、彦根城のひこにゃん!

こちらも生で見るのは初めてでした。

 

い~や~~~~!

これは文句なしにかわいいっ!!!

 

しゃべらないけど
(初期のゆるキャラはしゃべられないのがデフォでしたよね)
しぐさと「間」が絶妙!

 

これはあざといくらい計算されてる。

 

ただ中の人がその場しのぎで
テキトーに動いてるんじゃなくて、
ちゃんと「ひこにゃん」というキャラクターが
動きや「間」で表現できるよう
確立されてるのを感じました。
(くまモンとはまた全然違う!)

中の人は、ひこにゃん専任か、
変わっているとしても
しっかりとしたにこにゃんマニュアルがあるとみた…!

 

ゆるキャラ活かすなら
これくらい徹底してやらねば。

 

前からたびたび書いてるけど、
沖縄は何かと「作って終わり」のパターンが多い。

作ったものをどう活用するか、どう生(活)かすか、
が、圧倒的な課題。

 

 

 

 

 

展示企画では首里城火災を受けて、
「在りし日の首里城写真展」も急遽開催されました。

 

 

平成の復元の過程、
火災の様子など。
(写真提供は沖縄タイムス)

多くの人が足をとめて見てくれていました。

 

 

そして、
被災したお城、といえば、
熊本城。

 

 

再建の間、
熊本城をどう見(魅)せていくか、
アピールしていくか。

沖縄(首里城)は熊本から学べることがたくさんあると思う。

NEO ONE KUMAMOTOのポスターシリーズ
胸にぐっと響きました。

 

 

 

 

お城EXPOでは
ワークショップやセミナー、
講演会やトークショーの開催も。

せっかくなので
『山城の魅力と歩き方』(春風亭昇太+加藤埋彦)に参加。

会場内のいちエリア、
このホールだけでも市民会館大ホールくらい広いですからね。

それが満杯になるんだから
近年のお城人気のすごさがわかる。

「山城をテーマにしてこんなに人が来るなんて、
ちょっと前までは夢にも思わなかった!」

との談。

グスク展シンポジウムでも
千田先生も同じこと言ってました(笑)

 

そして、さすが落語家さん。
その語り口や会場を山城に見立てた説明などで
何度も何度も笑わせてもらいながら
山城の構造や特徴、魅力や見方、楽しみ方を
伝授してくれました。

 

沖縄でいえば、
石垣を持たない土のグスク。


一般的にはどうしても石垣の城よりも”見劣り”しがちな土の城を
どう整備すればいいか、
どう魅せていけばいいのか、
(たぶん、沖縄では土の城の良さをPRするための整備をしているグスクはまだないはず)

これも多くのヒントをもらえるトークショーでした。

別途料金だったけど、参加してよかった♪

私自身、土のグスクに行ったとき、
もっと「観れる」ようになったかも!
レベルアップ
できた気分~♪

トークショーの中で紹介していた土の城も
(愛知県新城市の古宮城、構造えっっっっぐ!!!(笑))
実際に行ってみたくなりました。

 

 

半日くらいで回れるかな?と思ったけど、なんのその。
ほぼ丸一日いてがっつり楽しみました。

 

また参加したいなぁ。

 

今回初参加して、私が感じたことを書きましたが、
ほかの立場の人だったら
また違ったところに注目してたりするんだろうな。

もっと色んな人と一緒に行って、感想をシェアしあえたら
もっといろんな気づきを得られるかも。

そんなことも感じたお城EXPOでした。

 

 

長くなりましたが、
もう一回これを叫んで
お城EXPOレポ記事を〆ることにします。

 

 

沖縄の観光課や観光協会の人、
お城EXPO、一度は見に行きましょーーー!!

 

以上!


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