もう沖縄の梅雨はあけたの?
と思いたくなるほど青空が続いていた沖縄。
不快になるほどの湿気もなく、じりじりと照りつける日差し。
でも、やっと昨日の夕方あたりから雨が降り出し、今日は梅雨らしい1日になっています。
そんな久しぶりの雨に誘われて、
有休をとった午後、兼ねてから行こうと思っていた読谷村古堅にある、
阿麻和利のお墓とされている場所に行ってみました。
なぜ阿麻和利のお墓とされているものが読谷村に?
勝連でもなく、阿麻和利が生まれたとされる北谷(嘉手納)の屋良でもなく。
不思議です。
『沖縄のグスクものがたり』という本によると、
ここは阿麻和利が鬼大城に斬られて死んだ場所だと伝えられている
ウエンミモという場所から2キロの場所だそうです。
最初に誰がここに阿麻和利の墓標をたてたのか。
昔からずっとあるその土地の、いわば拝所のような感じです。
墓標なども朽ちては立て直され、戦争で破壊されては立て直され、
きっとそうやって長い間守られ続けてきたのだろう、と
人工的に積まれたブロックと、長い年月をかけて複雑に絡み合っている大木とのバランスで感じられます。
阿麻和利・護佐丸の乱は今から約550年前。
まるでお墓を守るかのように根で覆い包み込む両端の2本の大木。
その大木に歴史を感じます。
雨でしっとりとした空気のなか、
静かに手を合わせました。
小さな小さな裏通り。
手前には普通の小さな菜園。
あたりには阿麻和利の墓だという案内版もなく、解説も表示ももちろん皆無。
写真で見てなかったらきっと気づかなかった。