博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『王昭君』その3

2008年04月26日 | 中国歴史ドラマ
『王昭君』第13~18話まで見ました。

毛延寿にやっとこさ似顔絵を描いてもらった王昭君。しかし彼女に元帝の寵愛を得させたくない王皇后の意向により、似顔絵に君主にとって不吉とされる泣きぼくろを入れられてしまいます。で、その似顔絵を見た元帝は王昭君を召し出すのを忌避。

事情を知らない王昭君は自作の詩をこっそり元帝に渡して面会の機会を得ようとしたところ、皇后に見つかってしまって冷宮に幽閉されてしまったりと、順調に飼い殺し生活を送っております。

その後、呼韓邪単于が再度長安を来訪し、元帝に匈奴と漢との友好を深めるために皇女の降嫁を要求。元帝は二つ返事で承諾しますが、当の皇女とその生みの母である皇后は猛反対。それですったもんだの末に美貌と才知を併せ持つ王昭君を皇女ということにして娶せることにします。問題の泣きぼくろの件は、匈奴の君主にはたぶん関係ないということであっさりとスルー……

当の王昭君はと言えば、このまま宮廷にいても一生飼い殺しだし、匈奴の地に行けば死んだはずの王懐の墓参りも出来るはずだし、何だか楽しそうと匈奴への降嫁を快諾し、積極的に匈奴の言語や風習を学習し始めます。伝統的な王昭君の物語とは違って悲哀のカケラも無い展開なんですが、いいんでしょうか(^^;)

王皇后は似顔絵の件が露見するのを恐れて王昭君を元帝に会わすまいとしますが、そういつまでも誤魔化し通せるものでもなく、遂に元帝は王昭君と対面を果たし、似顔絵の泣きぼくろが後から手を加えられたものであったことを知ってしまいます。王皇后は自分が裏で糸を引いていたことがバレる前に、口封じに毛延寿を処刑……

というわけでここではおなじみのエピソードが展開されますが、このドラマ、ここまでは手堅い作りで普通に楽しめますね。

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