博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『封神榜続集 武王伐紂』その5

2009年09月24日 | 中国古典小説ドラマ
『封神榜続集』第23~28話まで見ました。

潼関の総兵于化龍のもとに5男の于徳が帰還。師匠の烏雲大仙から授けられた毒痘をまき散らし、呂岳の時と同じように周軍に疫病を蔓延させようとしますが、天界ではこれを問題視し、なぜか烏雲大仙のそのまた師匠通天教主の責任問題にまで発展(^^;) 結局東海龍王が解毒薬を雨に混ぜて散布することで事なきを得たのでありました。

潼関陥落後、子魚を手籠めにした于先は晒し者にされたうえ、子魚に刺殺されますが、その子魚も自らの身を恥じて自殺。結局前作の子嫻と同じ運命をたどることになってしまいました……

次の臨潼関では、紂王の兄微子啓に推薦された昆・芮吉と申公豹の弟子牛泉が赴任。特に牛泉は申公豹に授けられた白骨招魂幡を駆使して黄飛虎らを捕らえるなど大活躍。しかし昆・芮吉は元々黄飛虎一族とゆかりがあり、周への投降を決意。言いがかりをつけて牛泉を始末したうえ、臨潼関を明け渡します。なんつーか、登用する前に身元調査とかしっかりやっとこうよとツッコまざるを得ない(^^;)

黄飛虎は次なる澠池関へと兵を進めますが、地行術の使い手である張奎と太陽金針を持つ高蘭英の夫妻によって崇黒虎と土行孫・嬋玉夫妻を討ち取られてしまいます。

その頃、朝歌では紂王が妲己・鳳来の妖術により自ら天に昇り、夜な夜な武王の寿命を吸い取っていたのでありました。この術は鶏が夜明けを告げると魂が戻れなくなるということで、鳳来が中国全土の鶏をコントロールして鳴き声をあげさせないようにしていましたが、こういう設定が出て来るということは、もちろんうっかり鶏が鳴いて紂王が現世に戻って来れなくなるという展開になっちゃうわけですね(^^;) しかもその原因を作ったのが姜子牙の元妻馬氏というのが何とも。こんな所で再登場するとは思わなかったよ……

仕方が無いので紂王と鳳来は引き続き天上から魂を吸い取り続けることに。で、完全に魂を吸い取られた武王は旧知の鳳来を説得し(そういや前作で鳳来は美人局として武王のもとに派遣されていましたね……)、彼女は武王の魂を元に戻すことに同意しますが、そこに申公豹の魔の手が……

折りしも黄飛虎は張奎夫妻との戦闘中、天上で武王の魂をめぐって鳳来と申公豹が争っているのをうっかり目撃。実はそれより少し前、彼は姜子牙から「これで命を落とすことになっても後悔するなよ!」と実に分かりやすい死亡フラグを宣告されつつ、自ら志願して死者の魂が見えるようにしてもらっていたのでありました。これにより自らの命を賭けて申公豹から武王の魂を取り戻し、絶命することに……

で、今回のツッコミ所。

潼関での戦闘中に敵兵から子魚が于先の妾にされたという話を聞き、自軍の陣営に戻って衆人環視の中、大声で「子魚!于先の妾になったってどういう事だ!」と問い質そうとする哪。あまりの配慮の無さにクソワロス(^^;) 
コメント
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