博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『封神榜続集 武王伐紂』その6

2009年09月27日 | 中国古典小説ドラマ
『封神榜続集』第29~34話まで見ました。

散々周軍を手こずらせた張奎・高蘭英夫妻ですが、軍糧輸送から戻って来た楊戩があっさりと始末し、澠池関も陥落。今更かもしれませんが、楊戩って何気にチートだよな……

その頃朝歌では妲己が紂王を現世に戻すべく必死に努力していましたが、現世に魂を戻す期限となる冬至の日がやって来てもどうすることも出来ず、このまま紂王がお亡くなりになってしまうかと思いきや、愛の力とか何とかよく分からない理由で紂王が復活しました(^^;) おまけにここまでは何かしんみりしたいい話になってるなあと思ってたら、復帰早々二人して妊婦の腹を割いたり父子の脛を割ったりと残虐行為にいそしむ始末。あまりのギャップにもう何が何だか……

で、武王は孟津に向かうべく船で黄河を渡りますが、そこでこれまで幽霊となって武王に付き従っていた子魚が本当の魚に憑依し、武王の船に跳び乗ってくるというイベントが。子魚も何か女媧娘娘にお祈りすれば復活出来るかもという話が出て来ましたが、じゃあもう最初から自害するなんて展開にしなきゃ良かったじゃないかと思うのですが。

無事孟津に到着して八百諸侯と盟約を交わした武王ですが、今度は梅山七怪と千里眼・順風耳が周軍を襲撃。特に千里眼と順風耳はその能力を生かして姜子牙の立てる作戦を尽く盗み聞きしてしまいますが、その正体を周側に悟られて棋盤山にある本体を破壊され、お亡くなりに……

梅山七怪も楊戩によって次々に撃破されていきます。最後に残った白猿の化身袁洪は楊戩と同じく変化の術を駆使して手こずらせますが、最終的には文殊広法天尊の法宝「山河社稷図」によって正体を暴かれたうえ、石にされてしまいます。この2人の変化合戦がどうも『西遊記』の孫悟空と二郎神(すなわち楊戩)の戦いに似てるなあと思ってたら、文殊広法天尊によるとこの袁洪は1500年後に石猿として再生し、孫悟空になる運命だそうです……
コメント
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