博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『封神榜続集 武王伐紂王』その7(完)

2009年09月30日 | 中国古典小説ドラマ
『封神榜続集』第35~最終40話まで見ました。

通天教主は朝歌へと至る道に万仙陣を敷き、玉虚宮との最終決戦に挑みます。しかし碧遊宮の神仙は玉虚宮側に次々と正体を暴かれたうえ、準提道人・接引道人によって西方に連れ去られたり、昆侖十二仙の乗騎にされてしまう始末。あまりの無残な結果に見ているこちらが泣けてきます(;´д⊂)

通天教主がニッチもさっちも行かなくなった所で鴻欽道人が到来し、3人の弟子太上老君・元始天尊・通天教主をムリヤリ和解させます。居場所が無くなった申公豹はなおも悪あがきして武王を暗殺しようとしますが、楊戩と南極仙翁に捕らえられ、かつての誓い通りに北海の目に放り込まれることに。最後の最後までウザいキャラでしたが、このウザさが彼の本領かなあと……

で、いよいよ朝歌城門に迫る周軍。紂王は自ら軍を率いて迎え撃とうとしますが、その兵隊も武王の呼びかけに応じてその場で降伏する始末。妲己は武王・姜子牙を暗殺しようと周の陣営に潜り込んだところでやはり捕縛され、処刑。妲己の死を知った紂王も自害し、天下は周の武王のもとに帰したのでありました。

最後に姜子牙によって封神の儀が執り行われますが、彼の元妻馬氏が死んでからも夫にまとわりつき、自分も封神されるよう要求したりとあつかましいのにワロス(^^;) ちなみにヒロインの子魚は女媧娘娘の力により復活しました。だから何で自害するなんて展開にしたんだか……

ということで全40話あっという間でしたね。前作は後半16話でオリジナルストーリーを取り入れたりして一気に失速したのに対し、今作は大筋は原典通りに進め、ダレ場はほとんど無しです。前作後半のオリジナル部分を無かったことにして1つに合わせたら傑作になるのにと思うのは私だけでしょうか(^^;)
コメント (2)
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