博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

毎日検温

2009年09月15日 | 留学
吉大の別のキャンパスでH1N1の集団感染が出たということで、宿舎でこれから毎日検温するというお達しが…… で、早速マスクと体温計を配布され、服務員に体温を報告することに。

しかしこれからの季節、空気の乾燥により喉からの風邪を引きまくるというのに、発熱するたんびに病院に連れて行かれて採血などをされるかと思うとウンザリしてきます。ちょっとでも怪しいと思ったら早めに薬を飲んで誤魔化すしか無いのでしょうか……
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国慶節は集安へ

2009年09月14日 | 留学
今年は10月1日から8日まで中秋節&国慶節で連休に。ということで、4日から6日まで吉林省内の集安という所に行って来るということにしました。

集安というのは北朝鮮との国境沿いにある都市で、好太王碑(広開土王碑)など高句麗の遺跡がある所ですね。『太王四神記』で出て来た「国内城」がここにあたるとのこと。長春から長距離バスで行く予定です。

で、早速ホテルを予約することに。いつも旅行の際は「携程旅行網」というサイトを通して宿を予約しているのですが、検索かけてみるとどうやらこのサイトでは集安のホテルが登録されていないらしい(^^;) 

仕方がないのでガイドブックで良さそうなホテルをチェックして電話で予約することにしましたが、 「自分は外国人だ」と断ったうえで名前を言おうとすると「あー、携帯の番号で登録しておくからいいです」という適当な返答が…… ちゃんと予約出来てるのかどうかとっても不安です(-_-;)
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『封神榜続集 武王伐紂』その2

2009年09月13日 | 中国古典小説ドラマ
『封神榜続集』第3~9話まで鑑賞。

申公豹にスカウトされて九公のもとにやって来た土行孫。持ち前の地行術と、師の懼留孫のもとから盗み出してきた梱仙縄を駆使して周軍の哪と黄天化を捉えるという大金星を挙げます。「武王と姜子牙を捉えてきたら娘の嬋玉をお前に嫁がせよう。」という九公の言葉を信じた土行孫は周軍の陣営に潜り込みますが、姜子牙のもとにやって来ていた師匠の懼留孫にとっ捕まってしまいます。本来ならここで目から手が伸びる楊任の出番なんですけどね……

土行孫は師の計らいにより周の将となり、素知らぬ顔をして九公の陣に舞い戻って哪と黄天化を解放したうえに嬋玉を拉致。これと同時に姜子牙らも九公を騙し討ちして周へと投降させます。

で、姜子牙・懼留孫は土行孫と嬋玉との婚姻を取り持ってやることに。「あれは酒の席の戯言で……」と結婚の約束を反故にしようとする九公も九公ですが、「この2人には縁があるから」と分かったような分からないような理由で結婚を強行させる姜子牙らも姜子牙らだと思います(^^;) 嬋玉は土行孫のことは憎からず思っているもののこんな形でムリヤリ結婚させられたくないということで、「こんな背の低い新郎なんてイヤ!」とゴネ始めます。(土行孫は矮人という設定になっています。)

しかしそんな複雑な乙女心を介さぬ懼留孫ら爺どもは「土行孫の背が高くなれば結婚するんだね?じゃ、今から伸ばすから。」と、法術でホントに土行孫の身長を人並みに伸ばしてしまい、結婚を成就させてしまいます。

九公の投降後、紂王は改めて孔雀の化身孔宣を征西元帥に任命。そしてその孔宣のもとに紂王の長男殷郊がやって来ます。かつて父の命で処刑されかけ、昆侖十二仙の広成子に引き取られた彼ですが、殷の太子として父を助けるため、師のもとから番天印などの宝物を盗み出して参戦。黄天化を死に追いやり、また周に与するよう説得にやって来た弟の殷洪を監禁してしまいます。

更にその殷郊のもとに「瘟神」呂岳一党が助太刀に現れ、事態はますます面倒に…… 色々と悪あがきした末に結局呂岳は前線から逃亡してしまい、殷郊もかつて師の広成子に誓った通り、裏切りの代償として頭を天の犂で鋤かれることに。監禁されていた弟の殷洪も兄の後を追って自害してしまいます。殷郊・殷洪兄弟の死は原典で最も無残な場面ですが、ドラマ版では殷洪が太極図で焼かれるシーンが無いだけまだ救いがありますかね……

ということでここまで非常にサクサク話が進んでおり、なおかつそれなりに面白く見れているわけですが、前作みたいに後半でそのひずみが来ないかどうか不安です…… で、今回のツッコミ所。

○自分の容貌が化け物のようになってしまったことに今頃になって気付いて慌てる雷震子。(雷震子の容貌が変わった経緯についてはこちらを参照。)

○殷郊戦と前後して武王がいきなり申公豹に攫われて山村に放置されますが、これはどうやら武王が村娘の子魚と出会うためのイベントだった模様(^^;) この子魚が今作のヒロインのようで、武王が周の陣営に戻った後も彼と行動をともにすることになりますが……

○何だか唐突に龍吉公主が登場。しかも西王母の娘だったのが赤ん坊の頃に下界に捨てられ、文王に拾われて現在は武王の義妹という、雷震子の二番煎じみたいな設定になってます……
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正露丸のお世話に

2009年09月12日 | 留学
今週の水曜日あたりから酷い下痢を患い、2日ぐらい正露丸を飲んで昨日あたりからようやく復調してきました。

こっちに来て約1年、こんなに酷い下痢は初めてです。悪いものを食べた心当たりも無く、お腹から来る風邪とか良くない病気にかかったのではないかと不安になりましたが、幸い発熱などは無く、単なる下痢だったようです。しかし止瀉薬を2日飲み続けるなんて生まれて初めてだよ…… 大概1回薬を飲んだだけでピタッと治まるもんなんですけどね。

で、昨日の博士課程演習科目にて受講生が下痢で欠席。指導教授曰く、「秋はお腹を壊しやすい季節だからな。みんなも気をつけるように。」とのことですが、もう手遅れっす(-_-;)
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『封神榜続集 武王伐紂』その1

2009年09月10日 | 中国古典小説ドラマ
妲己・紂王・武王といった主要キャストが変更、特に妲己役が范氷氷(ファン・ビンビン)から林心如(ルビー・リン)に変わったということでイマイチ鑑賞の手が伸びなかった『封神榜続集』ですが、ようやく見る気になってきました。ということで今回は第1~2話を鑑賞。

前作『封神榜』ですが、ラストで妲己が死んだり、武王と紂王が一騎打ちしてたりしたので、てっきり周軍が殷に進攻する話をスッ飛ばしてあれで完結したと思っていたのですが、まだ終わっていなかった模様(^^;)

ということで前作のラストから話が始まります。紂王は愛する妲己を取り戻すべく、まずは天上に昇って彼女の魂を奪取し、また申公豹が墓をあばいて彼女の遺体を盗み出します。そして妲己を現世に復活させますが、蘇護の計略で妲己の墓には別人の遺体を埋めていたので、妲己は無事復活したものの、容貌が変わってしまいます。これで范氷氷から林心如にキャスティングが変わった言い訳をしているわけですね(^^;)

この妲己が女媧娘娘に手酷く傷つけられた紂王の顔を治療するものの、この時に紂王の容貌も以前とは変わってしまいます。これで紂王のキャスティングが変わった(以下ry)

しかし妲己と紂王はともかく、周の武王の中の人が変わったことについては何の説明も無いわけですが……まあ、細かいことはもういいじゃないか!

そんで殷への進攻を開始した周軍の前に魔家四将が立ち塞がります。あれっ、魔家四将って前作で出て来なかったっけ(^^;) 前作のレビューをザッと読み返してみましたが、登場してなかったようです。四天王の前身ということで、九龍島の四聖なんかよりこっちの方がずっとバリューがあるはずなんですけどね。他の神話劇にもちょくちょく登場しますし……

で、原典通り楊戩と黄天化がさっくりと彼らを始末。次いで九公が元帥として派遣されますが……

ということで今回のポイント。

『続集』のOPテーマは前作のEDテーマと同じ曲なんですが、その歌詞に「就譲天賜我這塊封神榜」という一節が。封神榜の量詞って「塊」だったのか(^^;)
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アニメ『三国演義』、看完了!

2009年09月08日 | その他映像作品
アニメ『三国演義』ですが、テレビ放映で見逃した回をDVDで補填完了しました。CCTV8(ドラマチャンネル)での放映は1話約50分、全26話構成でしたが、DVDの方は1話約25分で全52話構成になってますね。で、長坂坡・赤壁・単刀会・七縱七禽など飛び飛びで見逃していたので、以下、箇条書きで気になった点をまとめていきます。

○長坂坡・赤壁あたりの回はベタなエピソードをベタに描くだけで面白いなと。取り敢えずジョン・ウーにはこれを見て深く反省していただきたい(^^;) 誰も『レッドクリフ』にメッセージ性なんて求めてなかったのよ……

○前も書いたと思いますが、孟獲ら南蛮人の描写がまんまインディアンで酷い…… 戦争のシーンでは「オロロロロロ」と雄叫び挙げたりしてるし。そう言えば南蛮征伐で結構間尺を取っている割には関索が出て来なかったですね。

○姜維が何というか、『北斗の拳』に出て来るケンシロウ側のザコキャラみたいな感じになっていてワロス(^^;)(下の画像参照) 



もう少し大物感が感じられるようなデザインに出来なかったのかと…… 姜維と言えば、終盤で夏侯覇・鍾会との絡みも割と詳しく描かれてましたね。
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『大内密探霊霊狗』

2009年09月06日 | 映画
『大内密探霊霊狗』

王晶(バリー・ウォン)の新作映画で、宮廷007物です。宮廷007物というのは、周星馳の『008 皇帝ミッション』とか『決戦紫禁城』とか、その類の作品ですね。

内容の方はと言えば、宮廷で皇帝の1人娘彩雲公主の婿をめぐって比武招親が行われることになり、4人の外国の王子が婿候補のはずが、なぜか古天楽(ルイス・クー)演じる御前侍衛の霊霊狗と佟大為演じる霊霊虎(御前侍衛は全部で12人いて、それぞれ十二支にちなんだコードネームがついている。)も参加することになります。

で、この比武招親に皇位簒奪を企む寵姫・西宮娘娘の一族や、倭寇と結託してやっぱり皇帝暗殺を企む太監の曹仁超(これを樊少皇が演じています。)、更にその曹仁超を仇と付け狙う袁若男らの思惑が絡んできて……と、王晶お得意の筋が入り組んでいるようで実は入り組んでないハチャメチャストーリーに仕上がっています。

主役の霊霊狗は武術よりも発明が得意という設定で、気球やら軟猬甲やらロボットやら様々な珍兵器を発明しますが、この辺はマンマ『008 皇帝ミッション』だなあと…… あと、それなりにバリューがあるはずのヒロイン役徐熙媛(バービー・スー)がちゃんとお笑いシーンを演じているのがすばらしい(^^;)

『雪山飛狐』以来ドラマ作品がパッとしない状態が続いていた王晶ですが、映画ではこういう普通に楽しめるお笑い大作を撮っているのを見ると、もう一度映画に専念した方がいいんじゃないかと思ってしまいます。
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『大秦帝国 第1部』その7(完)

2009年09月05日 | 中国歴史ドラマ
『大秦帝国』第45~最終51話まで見ました。

孝公が崩御し、太子駟が新君として即位。すなわち恵文王であります。しかし孝公の死は内外に波紋を及ぼし、咸陽令の王軾は官職を擲って孝公の墓守となろうとする始末。職務放棄は大罪となるところを、商鞅は人材の確保と同期の誼(商鞅と王軾は同時期に他国から仕官したことになっている。)で微罪ということで済ましてしまいます。

しかし甘龍ら反変法派の世族はそれを見逃さず、恣意的に法を運用したということで商鞅を弾劾。ここから商鞅の運命は急転していきます。処置に困った恵文王は死んだはずの公子虔に相談に行きますが、(仮死状態になる薬を飲んで死んだふりをし、病死したことにしていたらしい。)「新法の旗印の商鞅と世族のトップの甘龍をともに除き、自分が新しい秦の柱となれ」と諭されます。

商鞅を犠牲にする決心が出来た恵文王ですが、かたや商鞅も変法に殉じる覚悟は既に完了済みだった!新君即位後の政変に備え、商鞅の命を守るために側近たちに託された孝公の遺詔を次々と発見しては処分し、自分で自分の死亡フラグを立てていく商鞅。商鞅にとっては法の枠を越えた君主の遺命など、例え自分の生命に関わることでも存在してはならず、これを認めてしまえば法の意味が無くなってしまう、自分が生き残っても法が死んでしまえば何の意味も無い。……そう考えていたのであります。しかし立てても立てても潰されていく死亡フラグ……孝公、あんた一体いくつ遺詔を残していたんですか(^^;)

商鞅は街の宿に泊まろうとして法の規定を理由に宿泊を拒否され、「遂に変法は秦の隅々にまで浸透した!」と快哉を叫び、自ら廷尉府へと出頭し、拘禁を求めます。

商鞅が封地の商・於に立て籠もる姿勢を見せたことで、甘龍ら世族は彼に謀反の罪を着せて車裂きの刑を求め、それを受け入れる恵文王。商鞅はその恵文王が密会しにやって来ると「自分の死を世族の誅滅に利用しろ」と進言。そして逍遙として処刑台に登り、物語はひとまず幕を閉じるのでありました……

全編通して見て、『康熙王朝』みたいな圧倒的な面白さはありませんが、それでも大河ドラマとしては充分及第点に達していると思います。この作品が日本語版ではカット版しかリリースされず、『臥薪嘗胆』(邦題『復讐の春秋』)みたいなクソのような作品がノーカット版でリリースなんて、世の中間違ってると思います(^^;) 日本語版では武侠っぽいシーンもほとんどカットされているんでしょうなあ。ああ……

で、最後のツッコミ所。

○思わせぶりに再登場しながら、結局ロクな見せ場も無いまま死んだ「仮面の男」公孫賈。

○恵文王との再会以後、朝会など表舞台に現れるようになる公子虔ですが、あんた、公式には死んだことになっていたのでは……

○廷尉府に拘禁されている商鞅に面会にやって来た旧知の景監。彼が密かに『商君書』をまとめていたことが発覚。こんな所で『商君書』が出て来るとは思わなかったよ(^^;) いわゆるサービスシーンというやつでしょうか。

○夫を守るためとはいえ、最後まで鉄砲玉だった熒玉公主。この人、結局死んでいるのか生きているのかよく分からないまま話が終わってしまいましたが、墨家総本山に預けられた子嶺(商鞅と白雪との間に生まれた子)ともども第2部で再登場したりするんでしょうか?
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北京で買った本 2009年8月

2009年09月03日 | 中国学書籍
先日の旅行で買った本をメモっておきます。

馮勝君『郭店簡与上博簡対比研究』(線装書局、2008年7月印刷)
劉『古文字考釈叢稿』(岳麓書社、2005年7月)
ともに吉大関係者の本。『郭店簡与上博簡対比研究』は実際に出たのは今年に入ってからのようですが……

何清谷『三輔黄図校注』(三秦出版社、2006年1月)
中国社会科学院考古研究所編『西安礼制建築遺址』(文物出版社、2003年12月)
両方とも今書いてる論文に必要なので買ってみた。

黄懐信等撰『逸周書彙校集注』(修訂本)(上海古籍出版社、2007年3月)
実は修訂本じゃないのは持ってます。正直どこがどう修訂されているのかはよく分かりません。この手の修訂本は単に前の版を新装して出しただけではないかという噂も(^^;)

許進雄『簡明中国文字学』(修訂版)(中華書局、2009年2月)
許進雄『文物小講』(中国人民大学出版社、2008年1月)
前に同じ著者の『中国古代社会 文字与人類学的透視』を読んで面白かったので買ってみた。

宋鎮豪『夏商社会生活史』(増訂版)(中国社会科学出版社、2005年10月)
この本はまず増訂版ではない元の『夏商社会生活史』が書かれ、その後それを使い回して増訂したうえで別の出版社から『中国風俗通史 夏商巻』が出版され、本書は更にそれを使い回して図版などを追加したもの。『中国風俗通史 夏商巻』は持っているのですが、図版が増えている分こちらの方が読みやすいので購入。

許倬雲『求古編』(新星出版社、2006年10月)
許倬雲氏の昔の論文の中で概説的なものをまとめた書。同氏は日本では『西周史』などの著作で知られますが、中華圏ではどちらかと言うと歴史エッセイストとして知られているらしく、その手の本が近年大陸で続々と出版されてます。

李零『鑠古鋳今 考古発現和復古芸術』(生活・読書・新知三聯書店、2007年8月)
宋代の殷周青銅器に似せて造った玉器など、各時代の考古発見と「復古芸術」との関連について論じた書。

馬衡『中国金石学概論』(時代文芸出版社、2009年10月)
馬衡は民国期の頃の金石学の泰斗。本書は元々北京大学での金石学の講義をまとめたものということですが、今回の版では内容に関係する図版をオールカラーで収録しています。その力業に惚れて購入。

以下は何となく買ってみたもの。

楊泓・鄭岩『中国美術考古学概論』(中国社会科学出版社、2008年2月)
孫慶偉『周代用玉制度研究』(上海古籍出版社、2008年8月)
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『大秦帝国 第1部』その6

2009年09月01日 | 中国歴史ドラマ
『大秦帝国』第38~44話まで見ました。

孝公は商鞅と白雪が恋仲であったことを知り、彼女を第2夫人に迎えることを許可。商鞅は喜び勇んで彼女のもとへと向かい、白雪や彼女との間に生まれた子嶺と対面。しかしそこへ謎の刺客が襲撃。



この仮面の男の正体はかつての太子駟の守り役の1人で、太子の郿県村民虐殺の罪をかぶって入れ墨の刑を施され、そのまま行方不明となった公孫賈だった!仮面をかぶっているのは入れ墨された顔を隠すためらしい。文弱の徒だった彼がなぜか一流の武芸と軽功を身に付けてますが、助けに駆けつけた侠客の侯嬴曰く、「武芸を学んだことが無い者でも奇縁と出会えば短期間で一流の使い手となることがある。」ということですが、それって武侠物でよく出て来るシチュエーションでは(^^;)

結局白雪は息子とともにこのまま隠遁生活を送ることを選び、また孝公が重病に伏せっているという知らせが届いたこともあり、商鞅は泣く泣く咸陽へと帰還……

商鞅は孝公の死に備え、庶民として放逐された太子駟を宮廷に迎えることを進言。で、あっさり太子駟が見つかり、秦国後継者の地位に復帰。かつて商鞅と変法に反発していた彼も、庶民の暮らしを目の当たりにして変法が有用であることを悟り、また郿県村民虐殺事件が何者かによる陰謀であったことを察知し、商鞅への憎しみも解けていたのでありました。

「神医」扁鵲の診断により余命半年と宣告された孝公は政務を太子と商鞅に委ね、また自分の死後、商鞅に仇なすであろう公子虔を密殺しようとしますが、既に公子虔は病没していたのでありました。そして孝公は無理を押して函谷関へと巡幸し、そこで血を吐いて倒れてしまい……

で、今回のツッコミ所。

秦の献公の時代に老子から「秦が周より分かれて500年にして覇主が現れ、更に17年後に周を合わせて天下を統一する」という予言を得ていたことが判明。もうホンマに適当に話を作りよんなあ(^^;) この手の予言は『左伝』とかによく出て来るんですが、老子の予言なんてのは初めて見た気がします……
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