熱が上がり始めた頃に「あやしい!」と思い、すぐに医者に連れて行き、
リレンザを投与できたんで、
一日で無事、熱も下がりました。
普段から、息子の様子を観察してるんで
普通の体調の悪さとちょっと違うってピンときたんだよね。
もし、気づけずに40度の熱が出ないとわかんなかったらもっと長引いただろうね。
でも、薬のせいで熱が下がってるだけなんで、2,3日は学校はオヤスミだよ。
息子が寝込んでるのを良いことに
アカデミー賞4部門を獲得したコーエン監督の「ノー・カントリー」をレンタルして観た。
R15指定だったから今まで借りれなかったんで、良い機会だと思ってね。
ここから先はネタバレしてるんで、観てない人は読まないほうがいいですよ。
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いや~、ハラハラ、ドキドキの展開で、2時間はあっという間に過ぎた。
追っかけてくる暗殺者の怖いこと、怖いこと・・・。
ミステリーのコーナーにあったけど、恐怖映画に近いものがあったね。
スピルバーグ監督の「激突!」っていう映画も彷彿させるような展開で。
ただ・・・、
全部で2時間30分くらいの作品だったんだけど
最後の30分がまったくそれまでと趣向が違ってるんだよね。
「コーエン監督が言いたかったのはこの部分なんだな」っていう感じの展開。
でも、1回観ただけじゃよくわかんなかったんで、2回、3回と観てみた。
この映画の原題が「ノー・カントリー・フォー・オールド・マン」。
訳すと「老人のための国はない」。そのことも踏まえて
なんとなくだけど理解できた。
つまり、「ヒトは決して死から逃れることは出来ない」ってことが言いたかったのかな?ってな感じ。
んで、死ぬまでどういう生き方をすべきか考えさせる映画だったのかなーって漠然と思った。
追っかけてくる暗殺者は「死神」を表現してるんじゃないかな?
逃げるためにどんな工作をしても、追跡は止まずに、結局、最後には殺されちゃうんだけど
そのことからも「死神」を表してる気がする。
ただ、ホント、はっきりとよくわからないんだよね~。
逃げてたヒトに感情移入しちゃってたんで、なんかすっきりしないというか、なんというか。
それでも、映画の主題がはっきりしてればいいんだけど
それも、よくわからない・・・。
う~ん・・・。
最近のハリウッド映画はこんな感じのカタルシスが十分に得られない作品が多い気がする。
「ミリオンダラー・ベイビー」なんかは悲しい結末だけど、
映画の主題が明確に理解できるんで十分満足でき、しかも感動も出来たんだけどね。
この映画は主要4部門も取れるほどの作品か?っていうとちょっと首をかしげちゃうかも。
最後の最後で、トミー・リー・ジョーンズ扮する老保安官が被害者を救えなかった無力感で退職してしまい、その後、妻に自分の見た夢を話してたんだけど
それが、この映画の主題だったんだろうなあ。
んでも、わかりづらいよ。
ここに、セリフをのせておくんで皆さんも考えてみてね。
「自分の今の歳より20年も若く死んだ父親と一緒の夢をふたつ見た。
ひとつめは、父親にお金をもらったが、なぜだか思い出せないが、それをなくしてしまった夢。
もうひとつの夢は、自分が暗闇のなかで馬に乗ってた夢。寒くて雪の降る凍えそうな森の中だった。父親が後ろから馬に乗ってやってきて、自分を追い越していって見えなくなった。でも、自分にはわかっていた。父親が自分の行きつく先で、火を焚いて自分の来るのを待っているということを・・・」
なんとなくは理解できるんだけど、ボクとしては残念ながらそこまでだなあ・・・。