yabanjin-soulのTシャツ魂

ロック魂を手描きで表現するyabanjin-soulのたわごと・ひとりごと

NHK-BS「手塚治虫特集」をみた。

2009年02月10日 | たわごと、ひとりごと

ここ2,3日続けて

NHK-BSの「手塚治虫特集」を観た。

手塚治虫の世界観や「いのち」に対する考え方なんかが

手塚氏本人の言葉を交えて語られていた。

大まかに言うと、

この宇宙にある物質全てに「いのち」が宿り、

人間なんてその中のひとつに過ぎないんだっていう感じかなあ。

だから、「いのち」の使い方をもっとよく考えなくちゃいけないんだっていう主張が

作品に込められていたっていうことみたい。

ボク自身の作品から受ける印象と、そうたいした違いはなかったな。

好きな漫画家の一人だったし、じっくりと見ることができてホントによかったよ。

いろいろ楽しめたんだけど

一連の番組の中で印象的なことが2つあった。

ひとつめは、手塚夫人の言葉で「こんなに仕事ばっかりするんじゃ、結婚しなきゃ良かったのに・・・と思ったこともあった」らしいということ。

確かに、60歳で亡くなるまで全部で700タイトルもの作品を生み出していったわけだから、家族はそう感じてもおかしくないよね。

今の言葉で言うと「ワーカホリック」だったんだろうなあ・・・。

それでも、最後に残した言葉が「頼むから仕事をさせてくれ」と言ったらしいから、

まだまだ、手塚氏本人にとったらやり足りなかったんだろうね。

ほとんど、家に帰ってなかったみたいだし、

子どもたちも、小さい頃は「たまに遊びに来るオジサン」というイメージだったらしい。

確かに彼はすごいんだけど、こういうのを聞くと仕事ばっかりの人生ってどうなんだろうって思っちゃうよ。

あと、もうひとつは、

「ブラック・ジャック」が連載されるとき、

出版社では「手塚作品のようなお子様ランチ的な漫画はもう売れない」と判断されて

・劇画であること
・1話完結であること
・4話までに人気が出なければ連載中止

などの条件が出されたらしい。

要はいつでも打ち切りに出来るように、一話完結にしたってこと。

出版社の立場からすると、打ち切るのが前提にあったんだろうね。

しかも、新連載の漫画は必ず雑誌の表紙を飾るんだけど、

「ブラック・ジャック」の場合はタイトルのみ小さく隅っこに載ってるのみ。

あの手塚治虫が・・・なんて考えると、ホント、キビシイ世界だね。

しかし、「ブラック・ジャック」が劇画だなんてはじめて知ったよ。(笑)

劇画っていうと「ゴルゴ13」とか、「カムイ」とか、リアルな人物描写のマンガっていう認識だったから、意外な感じ。

今では、青年誌とか、大人向けのマンガ雑誌もたくさん刊行されてるからそうでもないんだろうけど

それでも、やっぱりキビシイ世界なんだろうなあ。

と、まあ、こんな感じで楽しませていただきました。

この手塚特集は、しばらく続くらしいんで

最後まで楽しませてもらおうっと。

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コメント
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