NHK-BSで放送された世界のドキュメンタリー、「サイドマン」を観た。
この、クラウス・フォアマンというヒトは
ビートルズの友人で
リボルバーのレコードジャケットを描いて
グラフィックデザイナーになり、
その後ベーシストとしていろいろ活躍したらしい。
ビートルズがデビューする前にドイツのハンブルグで演奏してたときに友人になって
明るく、自分たちのことやドイツ人のことを陽気に笑い飛ばす彼らのようになりたくて
ドイツを出てイギリスに移り住んで、ビートルズとの交流を深めていったらしいね。
実際、ホントにビートルズの連中はシニカルだし、現実主義者だし、
だからこそ、逆に「愛こそはすべて」とか「レット・イット・ビー」とかいった作品が
あんまり甘ったるくなく聴こえるんだろうなあとは思った。
ビートルズのメンバーの中ではジョージと一番気があったみたい。
そりゃそうだよね。
ジョンは変人だし、ポールはお高くとまってるっぽいし、リンゴも変人が好きそうだから
ジョージが一番いい人そうだモンね。
クラウスというヒトは誰かに誘われても即答できないヒトらしく
ジョンがビートルズ解散後、プラスティック・オノ・バンドに彼を誘ったとき、
即答しない彼にいらだち、
「ギターはエリック・クラプトンであさって演奏だ、来るのか来ないのかハッキリしろ」と言われ、
泣く泣く承諾し、リハーサルする時間もないんで飛行機の中で音合わせしてなんとかトロントでのライブをこなしたエピソードには笑っちゃったよ。
確かに、ジョンは入念な打ち合わせとかそういうものは嫌がりそうだもんね。(笑)
結局、ショービジネスに入り込めなかった彼は
つい最近まで自分自身に自信が持てなかったらしいけど
この番組の企画でその当時のミュージシャンと再会し、自分に対する高い評価を耳にして
ようやく、少し自信が持てるようになったみたい。
ずーっと自分で何かを決めたりしたことはなかったらしいんだよね。
常に誰かに誘われてそれに付き合ってただけだから
そりゃあ、自信もつかないわな。
やっぱ、失敗してもいいから、自分の考えでしっかりとそのときそのときを選択して行動してれば、きっと、何かしら自分の実になっていくと思うよ。
ま、
あの時代のビートルズとかその辺りのスゴイ連中と交流してると
あまりにもすごすぎて、自信なんてそうそう持てないかもね。
あ、
ちなみに今回のイラストはレットイットビーのジャケットのジョンです。
クラウスではないんであしからず。