yabanjin-soulのTシャツ魂

ロック魂を手描きで表現するyabanjin-soulのたわごと・ひとりごと

映画『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』予告編

2015年06月20日 | 映画
映画『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』予告編


小さなボートで虎と227日間も漂流した?
いくらなんでもちょっとあり得なさすぎるでしょ?
いくら映像が美しいからって
そんな映画にアカデミー賞を4部門もあげちゃうの?
最近のアカデミー賞もなんだかイマイチだしなあ・・・。



こう考えていて、見るのが後回しになってたけど

いや、ホント、

この映画、実はすごく面白かった!

感動しました、正直に言うと。

涙は出なかったけどね。(苦笑)

でも、別に泣けなきゃダメというわけでもないし・・・。

いい映画だったんじゃないかなあ、すごく。




絶望的な状況の中からヒトはいかに「希望」を見出すのか。



普段、普通に生活していると「事実」というのはとても大事なことだけど
危機的な状況、生きるか死ぬか絶望的な状況のときは、
そんな「事実」なんかよりも、もっと大事なものが必要だったりする。
それは「生きるための希望」なんじゃないのか。

その希望を見出すために
「事実のすり替え」、「妄想」なんかも
「創造力」、「夢」なんかと同じで大切なものになっていくんじゃないのかな?
なんせ、こういうものって出所がよく似てるからね。
普段は「すり替え」や「妄想」って切って捨てられるようなものだけど
そういうものも、もしかしたら生きぬくためには必要だったりするんじゃないのか?

と、いうようなことを考えさせてくれる映画だった。



実際の生活ではもちろん、「夢」や「希望」ばかりじゃ腹は膨らまない。

せっせと金を稼ぐことが大事な価値であることは言うまでもないわけだけど、

でも、

それだけで生きてることになるのか?

「ヒトはパンのみに生きるにあらず」

この言葉の意味するところがこの映画で表現されてる気がするよ。

だからと言って特定の宗教色が強いわけじゃない。

どんな人にでもすごく共感できるように作られてると思う。



虎と寝食を共にするなんていうことが本当にありえるのか?

その答えも最後のほうには「タネあかし」をしてくれる。

そして、その種明かしで映画を見ている人にこの映画の意図をすべてを知らしめてくれるというわけ。

いや、すごいね。

重たい映画だったけど

映像は評判通りすごいし、

見ていて全く飽きなかった。

最初のうちの漂流するまでのエピソードがちょっと長いななんて思ったけど

そこらへんのエピソードにも

しっかりと伏線がばらまかれていて

実は大事な要素だったんだなと見終わってから思った。

いや、ホントに見ていない人がいたらお勧めします。

もしもお話がイマイチだと感じたとしても

うわさ通り、映像美だけでも十分観るに値する映画だと思うよ。
コメント
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