2007年3月の能登半島地震の時、私のシャックでも棚にあるものが幾つか落下した。その中にベンチャーのパドル“JA-2”が含まれていた。このパドル、左側のレバーが若干変形したようで、常時マークの状態になってしまった。「手で強引に変形を直すと、レバーが折れてしまうかもしれない。」と思い、しばらく放置していた。この約1年半は、もう1つの全く同じパドルを使用していた。しかしリグ4台で1つのパドルを使い回すのは不便なので、パドルの修理に踏み切った。
まず接点を手前に緩め、電極間にすき間ができたので、これで常時マーク状態を回避できる余裕はあると見た。左右のレバーは変形によって平行状態が崩れており、タッチ感を回復させるために少しずつ逆曲げさせる。一気に曲げると折れてしまうかもしれないので、これを数回繰り返して何とか平行状態に戻すことができた。最後に指でマークしながら接点ストロークを調整する。
次に実際にQSOして出来栄えの確認を行う。使用RIGはFT-1021X、CWで使用するのは久々だ。このRIGはKEYジャックがフロントにあるため一時的な接続が楽でよい(笑)。結果、2局とQSOする。従来の快適なタッチ感が戻ってきたので、これで修理完了。
それにしても、FT-1021XのCW受信パフォーマンスは「さすがだ!」と再認識した。表現が難しいが、FT-850やFT-847の騒がしさというか、不快要素がほとんど無い。これでAPFを使えば、場面によってはさらに受信パフォーマンスが向上するだろう。これはFT-850の立場(現在、CW国内QSOのメイン機)が危ういかな??(笑)
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