先月中旬に購入した144/430MHz用のアンテナ2本(DIAMOND_AZ507FX、同_SG7700)について、part1、part2、part3と同じように測定してみることにした。ちなみに前回の分類条件を当てはめると、“144MHz以上のみに対応していて、144MHzの動作形式が1/2λ以上のもの”となり、前回part2の測定結果表に追加とした。
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■測定条件など
・モービル :シエンタ+天井にシステムキャリア
・アンテナ地上高:実測で約1.8m
・アンテナ基台 :パイプ基台(COMET_RS-215)+自作パーツ
・同軸ケーブル :18MHz用アンテナチェックケーブル、ただし430MHzは更にMJ-NPコネクターを使用
・アース :アンテナ測定用MAT50、装着状態はこんな感じ
・測定器 :アンテナアナライザー(COMET_CAA-500MarkⅡ/改)
1件目に引き続き測定条件は、普段のモービル運用環境のうち、同軸ケーブルの影響のみを最小限にする状態とした。つまり、動作上MAT50(マグネットアースシート)×2は不要であるが、測定用を装着して行った。
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結果はUP画像の表のとおり。前回の測定で帯域およびf0を特定することが困難であるため、測定周波数は145.00MHzと433.00MHzとし、SWRが1.3以下、Zが四捨五入で50Ωになる値は水色とした。
まずAZ507FXだが、①同シリーズのAZ504FXと同じく“RV車&オートバイ用フレキシブル”と謳っている、②L<1mクラスのノンラジアルだったため、購入した。
特に①については、AZ504FXと同じくハンディー機用アンテナによくあるブヨブヨ質感と受け取ったため、「太いエレメントが僅かにしなることで揺れが少な目になれば、SUSエレメント製のものより耐フェージング性に優れたアース不要アンテナってことになるよね。」と期待したが、実際はSUS製エレメント並みに細かったので残念だった。
それでも、430MHzのSWR値が比較的低めで、これまで購入したアンテナには無い結果だったので、安心できる普段使いアンテナになれそうだ。
次にSG7700は、①SG7500が期待していた測定結果でなかったこと、②SG7900の折り曲げ機構部が頼り無い感じ(強度不足で短寿命か?多分それがSWRにも影響してたっぽい@2本使用した個人的所感)だったことと、③アンテナ根元の太さがSG7500と同じに思えたので「SG7700はSG7900ほどの負荷(モーメント)ではない。」というメーカーの見立てに期待して購入した。
これらは外観や強度に関することだが、実際に測定してみてもバンバンで、初の両バンドSWR≦1.2と45≦Z<55を同時に達成してくれた。これは嬉しい誤算で、今後の使用計画にイイ意味で影響がありそうだ。
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記事の主旨とは直接関係無い話だけど、この日(6/30早朝)は何時雨が降ってきても不思議じゃない雰囲気だった。後に予定が入っていたため少々慌ててやる展開になったけど、ギリギリ降られずに測定できた。それと2本とも納得レベルの結果だったので、早起きが報われた感じがする。
と言うことで、144/430MHz用の調整不要アンテナなれど、イイ選択肢が2つ加わった。これを踏まえ、得意?の「あーでもない、こーでもない、…。」も含めて楽しめたらと思う。
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