先月購入したFT-818は、今のところCW(電信)をメインに使っていくことに決めている。電信の運用周波数は、概ね各バンドの低い方or電話NGのバンドとなるので、バンド幅が比較的広い場合は、どうしてもアンテナの調整作業が発生する。そこで、その際に使用する同軸ケーブルの準備が必要ということで、まずは10MHz帯用アンテナチェック同軸ケーブルを製作することにした。
狙い周波数を決めるため、いつも楽しく遊んでいただいている“すけーるさん”にアドバイスいただいた内容と、J-クラスタにUPされているオンエアーinfoの周波数を参考に、狙い周波数=10.128MHzとした。そして計算(計算式はこの記事を参照されたし。)の結果、同軸ケーブルの目安長さ=9923mmとなった。
実際のケーブルは計算値より短くなる傾向にあるが、私がチキンであるため9900mmにカットしたケーブルにMP-3コネクターを取り付け、アンテナアナライザーで測定しながらカット&トライを始める。周波数が低めのためか、1カット5mmでは周波数の変化が少なかったので、途中から1カット10mm(周波数は1カットで平均11kHz変化した。)で9690mmまで加工を進める。更に微調整でラストに5mmカットを1回行い、L=9685mmでボトムインピーダンス周波数が10.160MHzとなり、カット&測定トライを打ち止めにした。
これにMJ-3D-Lコネクター(ケーブル長さ30mm相当)をハンダ付け&短絡MPコネクター(ケーブル長さ8mm相当)を装着して最終測定、その結果&ボトムインピーダンス周波数を求める計算は以下のとおり。
・測定する同軸ケーブルの長さ[mm]
=ケーブル本体の長さ + MJコネクター長さ + 短絡MPコネクター長さ
=9685+30+8
=9723[mm]
ボトム値の直読みは困難なので、アンテナアナライザーの文字板目盛りに合わせて間接測定
・インピーダンス12.5Ω時の上側周波数=10.856[MHz]
・インピーダンス12.5Ω時の下側周波数= 9.376[MHz]
↓
・上下各周波数の平均値(=9723[mm]時のボトムインピーダンス周波数とする)
=(10.856+9.376)/2
=10.116[MHz]
短絡MPコネクター長さ分を比例的に取り除き、ケーブル実長@9715[mm]分を計算
・長さ9685[mm]時のボトムインピーダンス周波数=10.160[MHz]
・長さ9723[mm]時のボトムインピーダンス周波数=10.116[MHz]
↓
・長さ9715[mm]時のボトムインピーダンス周波数
=10.116+(10.160-10.116)×{8/(30+8)}
=10.116+0.044×(8/38)
=10.116+0.010
=10.126[MHz]
と言うことで、狙い周波数に対して-2kHzとなり、かなり近いボトムインピーダンス周波数の同軸ケーブルが完成した。
それと今回もボトムインピーダンス値0Ωが出ず、UP写真のように2~3Ωであった。まぁ、手順が従来どおりだから何も変わらないことは理解しているが、まだ改善の余地が有るのか?これが限界なのか?是非とも先輩諸氏からご教授いただきたいと思っている。
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