JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

10MHz帯用アンテナチェック同軸ケーブルの製作

2020年08月12日 22時01分51秒 | 同軸ケーブル系

先月購入したFT-818は、今のところCW(電信)をメインに使っていくことに決めている。電信の運用周波数は、概ね各バンドの低い方or電話NGのバンドとなるので、バンド幅が比較的広い場合は、どうしてもアンテナの調整作業が発生する。そこで、その際に使用する同軸ケーブルの準備が必要ということで、まずは10MHz帯用アンテナチェック同軸ケーブルを製作することにした。

狙い周波数を決めるため、いつも楽しく遊んでいただいている“すけーるさん”にアドバイスいただいた内容と、J-クラスタにUPされているオンエアーinfoの周波数を参考に、狙い周波数=10.128MHzとした。そして計算(計算式はこの記事を参照されたし。)の結果、同軸ケーブルの目安長さ=9923mmとなった。

実際のケーブルは計算値より短くなる傾向にあるが、私がチキンであるため9900mmにカットしたケーブルにMP-3コネクターを取り付け、アンテナアナライザーで測定しながらカット&トライを始める。周波数が低めのためか、1カット5mmでは周波数の変化が少なかったので、途中から1カット10mm(周波数は1カットで平均11kHz変化した。)で9690mmまで加工を進める。更に微調整でラストに5mmカットを1回行い、L=9685mmでボトムインピーダンス周波数が10.160MHzとなり、カット&測定トライを打ち止めにした。

これにMJ-3D-Lコネクター(ケーブル長さ30mm相当)をハンダ付け&短絡MPコネクター(ケーブル長さ8mm相当)を装着して最終測定、その結果&ボトムインピーダンス周波数を求める計算は以下のとおり。

・測定する同軸ケーブルの長さ[mm]
  =ケーブル本体の長さ + MJコネクター長さ + 短絡MPコネクター長さ
  =9685+30+8
  =9723[mm]

ボトム値の直読みは困難なので、アンテナアナライザーの文字板目盛りに合わせて間接測定
・インピーダンス12.5Ω時の上側周波数=10.856[MHz]
・インピーダンス12.5Ω時の下側周波数= 9.376[MHz]
     ↓
・上下各周波数の平均値(=9723[mm]時のボトムインピーダンス周波数とする)
  =(10.856+9.376)/2
  =10.116[MHz]

短絡MPコネクター長さ分を比例的に取り除き、ケーブル実長@9715[mm]分を計算
・長さ9685[mm]時のボトムインピーダンス周波数=10.160[MHz]
・長さ9723[mm]時のボトムインピーダンス周波数=10.116[MHz]
     ↓
・長さ9715[mm]時のボトムインピーダンス周波数
  =10.116+(10.160-10.116)×{8/(30+8)}
  =10.116+0.044×(8/38)
  =10.116+0.010
  =10.126[MHz]

と言うことで、狙い周波数に対して-2kHzとなり、かなり近いボトムインピーダンス周波数の同軸ケーブルが完成した。

それと今回もボトムインピーダンス値0Ωが出ず、UP写真のように2~3Ωであった。まぁ、手順が従来どおりだから何も変わらないことは理解しているが、まだ改善の余地が有るのか?これが限界なのか?是非とも先輩諸氏からご教授いただきたいと思っている。


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