気まぐれで古書店へ行き、UP画像の本“まんがでわかるアマチュア無線”を見つけた。売価を見ると108円@税込みだったので、つまんで来た。まぁいわゆる“衝動買い”というやつだ。
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この本は発行が1994年、中身は大きく3カテゴリ&1付録で、それぞれを箇条書きすると以下のとおり。
〔1〕アマチュア無線をはじめよう
運用タイプ(どんなことが出来るか)、運用形態(どんなシチュエーションがあるか)、資格やコールサインの解説、他
〔2〕初めての交信
心得やマナー、運用環境(シャック)の構築、交信の様子、円滑な交信につながる用語(Q符号、通話表)、他
〔3〕声をはこぶ電波の知識
電波(電界と磁界、波動など)、型式(SSB、FMなど)、周波数と波長とその分類(HF、VHFなど)、送信機(発振、変調など)、伝わり方(地上波、電離層波など)、電離層の種類と特徴、異常現象(フェージング、磁気嵐など)、使用区分(当時のJARLバンドプラン)、他
〔付録〕資格のとり方
国家試験と養成課程講習会、日本無線協会の連絡先、他
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それで、上記の内容そのものは概ねOKなのだが、キャスティング(進行)には疑問を感じた。基本的には本全体で1人の読者をターゲットという前提の下、ページを進めながら同じキャラが知識を積み上げていくストーリーが定番だと思うが、この本はカテゴリー毎に聞き手(習う人)も話し手(教える人)も違う人になっている。
聞き手が同じ人(または途中で増えていくのも有り)で、話し手だけが詳しい人などにバトンタッチしていくのならまだ理解できるが、どうして各カテゴリで聞き手までもがコロコロ変わるのか?これでは各カテゴリに聞き手で登場した人全員が、全ての内容を習わないことになる。
要するに「せっかくマンガ仕立てにしたんだから、最後に本の内容全てを勉強できたキャラが誕生するようにできなかったかな~?」と。それでも一応、〔1〕で登場した聞き手が〔付録〕で「4アマに合格できた!」と、〔1〕で登場した友達(と思われるハムの先輩)に報告するんだが、上記のキャスティング(進行)なので「そこでいきなり戻るんかい!」って。もう「唐突感が否めない感じだな~。」と。
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上記を踏まえて着地点を探ると「まぁ20年以上前の古本だし、別にいいんだけどさ~。」かな?まぁそういうことで。
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