JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

HFB-17(18MHz用ホイップ)のペンディングネタ再確認

2019年12月14日 20時53分24秒 | 18MHzアンテナ

既に3週間前の話になってしまったが、モービルネタに戻したい。

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2本のアンテナの調整に区切りを付けたので、いよいよペンディング中の18MHzに行きたいと思う。ペンディングに至った受け入れNGの概要を述べておくと、「HFB-40(7MHz)HFB-20(14MHz)のように、HFB-17(18MHz)ではSWR≒1.00になる周波数が無く、アンテナに調整しろが全く残っていないのにf0がバンドの下端より低い。」だ。

一応、一般的な判断基準やメーカーの仕様で出て来る“1.5”という値はクリアしている。しかし今回は調整しろが吹っ飛んでいるので、明らかに何かがおかしいんだと思う。

とりあえずマグネットアースシートの取説を読んでみる。理由は、他の要素(アンテナ、クルマ)は他バンドで上手くいっているし、そもそも変更不可能なので固定パラメータと考えてもよいと判断。ちなみに同軸ケーブルがNGの場合、SWR=∞等とことんダメな結果を突き付けてくると思うので、18MHz用チェックケーブルを使えばOKと考えた。

さて、取説を読んで仕入れたことは、まず“取付方法”の項から、接続ケーブルが長いと共振周波数は低くなるらしい。一応50MHzでの話として記述されているが、おそらく程度の大小こそ有れ、周波数が高いほど現象が顕著に出やすい傾向なんだと思う。だって50MHzだけが「待ってました!」と言わんばかりに、そんな結果になる理由も逆に無いだろうから。

次に“動作確認” の項から、シート本体の貼り付け位置や接続ケーブルの経路でSWRが変化するらしい。これは特定のバンドではなく全般的な話のようだ。

まずこれらを踏まえ、前回のアンテナ設置位置付近で1回目の測定。ちなみに使用アイテムは作業用マグネット基台接続ケーブル長さが60mmのマグネットアースシート18MHz用アンテナチェック同軸ケーブル、エレメント突き出し長さをデフォルト最短としたホイップアンテナ(HFB-17)だ。結果はf0=18.065MHz、SWR≒1.35、Z≒55Ω、SWR1.5以下範囲=18.012~18.118MHz(18065kHz±53kHz)で、数字には差があるものの傾向は再現した。

2回目の測定は、試しに設置位置を変更してみた。具体的には、後部座席ドア上側長さの半分程度後ろ付近(←1回目より250mmくらい後ろ側。)に移動させただけで、他は1回目と同じ条件で測定。結果はf0=18.055MHz、SWR≒1.27、Z≒52Ω、SWR1.5以下範囲=18.055~18.126MHz(18055kHz±65kHz)で、インピーダンスが50Ωに近づくとSWRが低くなってくれて、おのずと帯域が広がることを確認できた。

であれば希望設置位置を無視して、更にインピーダンスが50Ωに近づき、SWRが1.00に近づく場所が有るのかを模索してみた。なお、アンテナアナライザーの針の振れ方のみでチェックして、f0値は省略とした。その結果、屋根最後尾の中央でボトムSWR≒1.08、Z≒49Ω、屋根最後尾のめいっぱい運転席側でボトムSWR≒1.01、Z≒50Ωとなることを確認した。ちなみに屋根最前列付近は、そもそも取り付け位置としてイマイチ過ぎ(まるで違法CBのようにアンテナが前に傾く)ため、未確認(はなから除外)だ。

これらを踏まえると、前述した“何かがおかしい~”は不明なままであるものの、アンテナから見るとアースに用いているボディーの範囲を偏らせるとSWRが低くなる&インピーダンスが50Ωに近づくようだ。これはアンテナ設置位置の選択肢が激減することになるが、飲まざるを得ないんだろうな…。まぁ、何らかの妥協は確定だな。

ということで後日、本命位置、本命基台、本命同軸ケーブルでアンテナを調整しようと思う。このアンテナに限ってはHFBシリーズとは言え、現車で使う場合はエレメントのカットが避けられないようなので、仮の条件でやるわけには行かない。まぁ設置場所が見栄えNGなれどSWR≒1.01、Z≒50Ωが出るアンテナであることは確認済みなので、焦らずに行こうと思う。


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