現車で初めて行ったホイップアンテナの測定には、前記事で挙げたCOMETのCA-MS2というマグネット基台を使用した。
そもそも、この基台を登場させた理由だが、本命の第一電波のK3000でアンテナ測定のために同軸ケーブルを付け替える作業は、基台の全バラシではないものの面倒そう&外した正三角形のプレートを万が一手元が狂ってボディーに落とそうものなら、「もう目も当てられない!」と思ったからだ。
そこで「任意の同軸ケーブルを装着出来て、短時間で安全に設置が可能な方法は無いか?」と考え、「そう言えばケーブル無しのマグネット基台が有ったはずだよな。」と思い出し、行きつけのハムショップで摘まんで来た。
ちなみにこの基台は、外周に有る8か所の水抜き溝の上側がプラスチック製のフタ構造になっており、同軸ケーブルを取り付けor取り外しする時は、4か所のねじ(M4×10)を緩めてフタをバラして行う。しかし実際に使ってみたところ、その付け替え作業が思っていたより面倒な作業だった。
この作業は状況によっては1日に何回も行う可能性も有り、少しでも面倒さを和らげるためにデフォルトの“なべねじ(JIS呼称:十字穴付きなべ小ねじ)”を“蝶ボルト(JIS呼称:ちょうボルト)”に変更することを思いついた。
とりあえず蝶ボルトを思いついたのはOKとして、はたして近所で売ってるのかな?今まで私物では使ったことが無いため、プライベートでの入手実績が無い。ということで延べ3日かけて自宅周辺のホームセンターを回り、4件目@となりの市のお店で希望仕様(ねじの呼び、有効長さ、材質がSUS)と一致するものを見つけた。
早速なべねじと交換してみるが、NGが1つ見つかる。それは回し終えようとした頃、蝶の羽が基台中央のテーパ部に干渉しだした。元々なべねじなので、回転スペースが蝶ボルトに対応するほど広くなかったようだ。そこで蝶ボルトに追加工を実施。
加工内容は、羽部の幅寸法6mmを5.5mm弱に加工した。工程は、①グラインダで幅詰め&面取り、②平やすりで面取りの角丸め、③ゴム砥石で更にボカシ&面粗さ向上、の順で進め、約1時間で4本(羽8枚分)の加工を終えた。取り付けてみた結果、干渉は無くなり最後まで締めきれる状態になったので、作業終了とした。
これで、①締め&緩め時にドライバーが不要になる、②材質がSUSなので錆びにくい、③万が一ボルトを落としても遠くまで転がらない、が叶った。まぁ「少しは楽な方向に持って行けたかな?」としたい。
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