先月に設計&製作したスタンドを充てて自立仕様にした電流計で、所有リグの消費電流を測定してみた。この電流計&分流器には、2極カプラを取り付けた3.5sqのダブルコードを入出力端子に採用しているので、2極カプラが付いている電源コードであれば直結できる。と言うよりも、私が使用しているリグの電源コードに特化した仕様で立ち上げたものだ。
今回測定したリグは、FT-857DM、FTDX10M、FT-818の計3モデルだ。本当はFT-891Mも加えて4モデルにしたかったけど、FT-891Mはパネルをセパレートさせてモービルにセッティング済みであり、それを崩さずにサクッと測定できる状態ではないため、今回はWX(真夏日で暑過ぎ)&時間の都合もありターゲットから外した。まぁ、取説の定格情報を見る限り、FTDX10MやFT-857DMと類似した結果になりそうに思えたのもあるけどね。
で、実際の測定はUP写真のように行った。具体的には、電源がALINCOのDM-330MVで13.8V供給し、リグとの間に電流計を接続。アンテナ側はDIAMONDのDL1000という生産終了モデルのダミーロードを負荷とし、リグとの間にクラニシ@廃業メーカーのRW-211という定在波比&電力計を接続。
送信条件は、周波数と電波型式が29.28MHzFM、51.04MHzFM、145.04MHzFM、433.04MHzFMとし、FT-857DMとFTDX10MではRF POWERの値を5、10、50(430MHzでは20)の3種類、FT-818では全レンジ(4種類)をそれぞれ測定。その結果は以下のとおり。
う~ん、ベースがいわゆる“100W機”であることは承知済みとは言うものの、10Wで7Aとか9Aって正直勘弁願いたい値だ。だけど、これも時代の流れと受け取るしかないんだろうな…。
あとFT-818は、さすがのエコ仕様だね。5Wと6Wの差が小さいのは前述のリグ達と同じ事情を抱えているんだろうけど、これだけの電流であのパワーを得ていることに変わりは無いので、電源効率を重視するなら5W運用はFT-818の方が断然オトクなんだよね~。デビュー時期が異なるとは言え上記の実情が有るので、FT-818の後継モデルを期待してしまうことは、自然の摂理と言うことで。
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と言うことで、長年やってみたかったリグの電流測定を実行できた。これで測定の選択肢が1つ増えたことになるので、それをキープするためにも電流計を壊さないように慎重な取り扱いを意識していこうと思う。
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