JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

HF10CL(28MHz用ホイップ)の測定、他_221031

2022年11月01日 12時25分27秒 | 28MHzアンテナ

又聞きinfoなのでリアルな実感は無いけど、最近は数年前に比べて28MHzでも開くことが増えたらしい。これに対して個人的には、マグネットアースシート×2枚体制に移行して以降、28MHzのアンテナは1本も立ち上げていない。更にHFB-10ステルス処理は、ぶっちゃけ何も進んでいない状況だ。

そこで、シエンタ走行モービルでの使用が不可と位置付けているために、ステルス処理の対象外となっているHF○○CLシリーズの28MHz版である“HF10CL”を立ち上げておくことにした。

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■測定条件など
・モービル   :シエンタ天井にシステムキャリア
・アンテナ地上高:実測で約1.8m
・アンテナ基台 :パイプ基台(COMET_RS-215)+自作パーツ
・同軸ケーブル :28MHz用アンテナチェックケーブル
・アース    :接続ケーブル長=150mmに加工したマグネットアース(第一電波_MAT50)
・測定器    :アンテナアナライザー(COMET_CAA-500、視差軽減対策を試みる
・その他    :帯域はSWR≦1.5の範囲、ねらいf0=28.500~28.600MHz付近
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まずは現状把握。標準エレメントを挿入長さMAX状態で1回目の測定。結果はf0=28.814MHz、SWR≒1.08、Z≒43Ω、帯域=27.250~30.378MHz(28.814MHz±1564kHz)であった。広いバンドだけど波長が短いということで、帯域内にバンド全体がスッポリ納まっている。

ちなみにバンド下端の28.000MHzではSWR≒1.21、Z≒58Ω、バンド上端の29.700MHzではSWR≒1.21、Z≒38Ωとのことで、調整不要。作業終了とした。

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実は当初、標準より長いエレメントを充てて、SSBの周波数付近にきちんと合わせようとも考えていたけど、上記の結果以外にそこまでやらないと決めた理由がもう1つある。それは、エレメント挿入穴や止めねじの内面からの内面から薄緑色の粉末が出ていたためだ。たぶんバンドがバンド、アンテナがアンテナだけに長期在庫だったんだろう。発見が購入直後じゃない(4~5か月前に通販購入)のでクレームは断念した。

これ、おそらく緑青の一種だと思うので、やっぱり除去したい。と言うことで、エレメントをしつこく出し入れして粉を吐き出したり、パーツクリーナーで洗浄したりエアーブローしたりして、可能な限り削ぎ落して、洗い流して、吹き飛ばして取り除いた。本当はバキューム系の方法で臨みたいところだけど、あいにく身近にそんな都合のイイものが無いので、このようにした。

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ついでにもう1つ“実は~”な話がある。今回と同じく緑青の一種と思われる粉末事案は、これで3回目だ。

1回目が30年以上前で、COMETの現行“HR○○”の前身モデルだった“CA-○○HR”シリーズの28MHz“CA-28HR”だ。これはいわゆる“おつとめ品”だったので、「まぁ、しょうがないよな…。」となり、今回のようにエレメント出し入れのみで対処、その後は時々点検して、必要に応じて同じ対処を繰り返した。

2回目が2年ほど前で、DAIAMONDの7MHz“HF40CL”だ。程度は比較的軽かったけど、「14MHzや28MHzのように、長期在庫にはならん(緑青が出来る隙が無い)と思うけど、何で?」と思った。しかも購入当時は1か月ほど在庫切れだったのでなおさらだ。おそらくメーカーの営業が、流行ってないハムショップの在庫を漁って準備したんじゃないか?と見ている。

で、面白いことに、他のモデルでは緑青事案に遭遇しておらず、2m超クラスのアンテナでのみ当たりを引いている。「やっぱり売れないのかな?」と勝手に結論づけている。

と言うことで、調整なしで測定&掃除のみで区切りとしたアンテナをきっかけに、余談をたくさん振り返ったお話でした~。


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