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当ブログにはこれまでに“私のFT-○○○”というタイトルで数回投稿しているが、“私のFT-1021X”というタイトルでの投稿は行っていない。少しタイトルが違うが、今回は“私のFT-1021X”的な内容も含めて、投稿させていただく。
FT-1021シリーズは、バブル期(1989年)にデビューした(当時の)八重洲無線のフラッグシップモデルである。ちなみに私が個人局@JR9RVKを開設したのは1990年なので、そのデビューより早い。
当時の私は、FT-1021のデザインが好みでなかったのと、上級ハムしか使用が許されないFT-1011に興味を持っていたので、FT-1021は存在を認知している程度であった。
しばらくしてFT-1000MPを購入したこともあり、FT-1021があらゆる面で高い評価を受けていることは承知していたものの、それは過去のモデルのことと割り切っていた。
200x年の冬のある日、いつものように行きつけのハムショップへQSLカードを出しに行った。するとカウンターにピカピカの極上品のFT-1021Xが置いてあった。
話を聞くと、それは中古品だが前オーナーの所有パターンがコレクション系で、タバコも吸わない方とのこと。改めて見てもキズや汚れなどを見つけることはできず、「“新品同様”とは、このリグのためにある言葉ではないか?」と思うくらいの極上品であった。
しかし当時はFT-1000MPmarkⅤが欲しかったこと、状態の割に値段が安いがそれでも高額であること、既にFT-1021Xは過去のモデルと完全に割り切っていたこと等により、なかなか首を縦に振れないでいた。ハムショップ側も私の思いを分かっているが売りたい立場でもあるので、「markⅤはこの先まだ手に入れるチャンスは幾らでもあるけど、これほどのFT-1021Xを手に入れるチャンスは2度とないと思う。」と、勝負に出てきた。
確かに私もそれは同感なのだが、そのまま決めるのもしゃくだったので、こちらも「そこにある外部スピーカー(SP-5)を付けて○○円(提示金額)にしてよ!」と切り出し、交渉は成立。結局QSLカードを置いてくるだけだったはずが、大きな買い物をしてしまい、何とも言えない想定外な展開の日となった。
それから数年の間に、WDXC特注品やmarkⅤのオプションのフィルターなどを組み込んだり、電源仕様をAC200Vに変更したり、マイクアンプをMD-200に特化した調整を施したり等(いずれもWDXCにて)色々手を加えながら使用してきた。
しかしモデル自身は既にデビュー(設計)から20年を超えている。万が一故障した場合、症状によっては修理できない場合も多い。更にこちらはFT-1021Xに匹敵する2番手のリグも所有していない。
これらは物理的な運用環境に対するリスクであり、これらを回避するためにメインリグの世代交代を行うことにした。後継のリグついては日を改めて投稿したいと思う。
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