長年、山岳救助隊をやらせてもらってもらっていろんな現場や捜索に行かさせてもらっているが、先日はあまり経験の無い、川での捜索だった。川の捜索は山とは全く違うものである。
僕と一緒に行動した警備隊員のO坂さんは川のスペシャリストだったのでいろいろと教えていただいた。
川なので長靴で来る人もいるがそれはまったく間違いである。長靴や釣り様のウェーダーは水が入ると重くなりひっくり返ったら起き上がれなくなり大変危険である。僕は沢のぼり用の靴を持っていたのでよかった。その靴は以前沢登りに行くために買ったのだが、沢に行く前日に転んで骨折してしまいそれ以来使わずじまいだった。こんな形で使うことになるとは思ってもみなかった。やはり川の中は川専用の靴に限る。また、捜索では普段は行かない場所が多く、今回も右俣谷の全貌を大体知ることができた。思ったより険しい谷だった。
まだまだ、知らないことばかりで、現場に行く度に勉強である。