この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

久手御輿~猫岳

2018年01月12日 | 山行記録

なだらかな樹林帯

以前から行ってみたかった久手御輿、牛首経由猫岳へいつものSS木君、穂高UJ君と行ってきた。

朝、4時過ぎ自宅周辺は猛烈に雪が降っていて出発を少しためらったが今日は3人。なんとかなるだろう。

5時ほうのき平スキー場付近の国道から出発3人とも初めてのルートである。

1時間ほど暗闇の急登を登るとスキー場から続いている尾根に出た。この辺はスノーモービルが来るらしい。

スカイラインが見えてきた。

時折、痩せた尾根や下りがあったりしながら順調に進んでいく。ラッセルは膝くらいでたいした事ない。

5時間半で森林限界を超え乗鞍スカイラインに出た。ここからは吹きッさらしで風も強くなってきた。

僕とSS木君はクトーが無いのでアイゼンを装着スキーを担いでツボ足で登る。

登ってきた尾根を俯瞰

ところが固いと思っていた雪面は表面は少し固いだけで中はスカスカ。ズボズボはまりながら必死で登る。UJ君はスキーでスイスイ登って行った。

山頂に近くなるといよいよ風は強くなり気温はマイナス20度以下。背負っているスキーが風であおられ行きたい方向に中々進めなかった。

爆風の山頂。

出発から6時間半で猫岳頂上に着いたがまさに地獄なのでUJ君が1枚写真を撮ってくただけで景色も無く逃げ降りた。

極上パウダー

帰りの滑りは、スカイライン下部の急斜面が素晴らしい雪質で楽しい。UJ君はさすがにスキーのプロ。軽やかな滑りだった。

2時間で国道まで戻ってきた。中々厳しい山行だったが頂上も踏めて充実感たっぷりでした。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿