マテバシイ[馬刀葉椎・全手葉椎](ブナ科)
九州~沖縄に分布し、公園樹や街路樹としても良く植えられる雌雄同株の常緑高木。葉は互生し、全縁で枝先に集まって付きます。葉幅は葉先に近い部分で最大となり、長さ9~20cmでブナ科の常緑樹の中では、最も大きな葉を持ちます。
5~6月に黄褐色の雌雄花穂を出します。雄花序は穂状花序で、新枝の葉腋から上向きに付き、雌花序は雄花序より上部の葉腋に付きます。
果実は堅果で、翌年の秋に熟し、生でも食べることができます。
かつては薪炭材として暖地に多く植えられていましたが、今では子供たちがよく遊んだ、近所の公園にも植えられているような、どこにでもあるドングリの木のひとつです。
そのドングリは3cm程になり、割りと大きく、たくさん集まって付きます。
たまたま見上げたマテバシイの枝には、大きな実はあまり無く、今年付いた小さな実がありました。
生でも食べられるようですが、まだ試したことはありません。機会があれば試食してみたいと思っています。
何処にでもある木、でも花さえ撮ったことがありません。
来年は花の様子も観察してみたいと思っています。
10月上旬 横浜市内にて