ナガエコミカンソウ[長柄小蜜柑草](トウダイグサ科)《別名:ブラジルコミカンソウ》
インド洋諸島の原産で、南アメリカや台湾などに帰化している雌雄異花の1年草。全体無毛で、茎はしばしば紫色を帯びて直立し、疎らに水平方向へ枝を出します。葉は長さ1cm程の広卵形で、先は尖ります。葉裏はやや白色を帯びます。葉にはごく短い柄があり、線形の托葉をそなえ、互生して複葉のようにも見えます。
夏から秋にかけ、葉腋に5mm程の柄のある、1~数個の淡黄色の花を下向きにつけます。
1992年に福岡県で採集され、今では関東地方~九州地方に帰化しています。
道端などに生える雑草ですが、「ブラジル産薬用植物事典」にも載っていて、利尿や結石の治療などに用いられるそうです。
これは、道端の置石とアスファルトの間から生えていました。既に結実しているようです。
日本で確認されて20年、まだまだ新顔の帰化植物ですね。
10月上旬 横浜市内にて