小さな種・・・ツメクサ

ツメクサ[爪草]（ナデシコ科）
庭や道端などに生える１年草～越年草。茎は高さ２～１５mmで、先の尖った線形で厚い葉が対生してつきます。花期は３～７月、葉のわきから長い柄を出し、白色の５弁花を咲かせます。花弁の長さは蕚と同じか短くなります。
葉の形が鳥の爪に似ていることから「ツメクサ」と名付けられたそうです。
４月下旬　大和市内にて
果実は卵形のさく果で、熟すとこの様に５裂します。中には小さな種子がたくさんはいっていますね。
このツメクサは、毎年ビオラが生えるプランターに生えてくるお馴染みの草です。今年は花でも観賞しようかなと思っていたのですが、あまりにもたくさん生えてきたので、花の咲く前に抜いてしまいました。抜き損ねたものがあるのは分かっていたのですが、気付いたときには、もう花が終わっていました。
種子を観察したのは初めてですが、こんな小さな種子がたくさん生るんですねぇ～。
プランターがツメクサだらけになるわけです・・・・・

５月中旬　横浜市内にて　

青い果実・・・エノキ

エノキ［榎］（ニレ科）
本州～九州の身近な山野や河原などに生える落葉高木。葉は互生し、表面は滑らかで比較的つやが強く、先半分にだけ鈍鋸歯があります。
花期は４～５月で、果実は秋に赤熟し食べられるそうです。エノキの葉は、オオムラサキの幼虫の食草となるそうですが、果実は鳥たちの貴重な餌となります。この木は、境川の土手に生えていたものですが、未熟な果実がもう生っていますね。

江戸時代には一里塚の目印として植えられていたそうで、各地に大木が残っているようです。
あまり大きな木では、秋に味見ができませんね。。。。。

５月上旬　横浜市内にて　

Ｔシャツとチューリップ・・・ユリノキ

ユリノキ[百合木]（モクレン科）
冬に出会ったユリノキ、その時は実の残滓をつけていましたが、５月になり待望の花が咲き始めました。
面白い葉の形から、ユリノキに興味を持ったのですが、なかなか花を見ることができませんでした。やっと花を見ることができてとてもうれしいです。
でも、ここでは下からしか花を見ることができません。今度は上からも見てみたくなりました。。。。。
花の様子から「ユリノキ」と名付けられましたが、英名はtulip tree （チューリップの木）。
別名の「ハンテンボク[半纏木]」は、Ｔシャツにも見える葉の形から名付けられたものだそうです。
どの呼び名がお好みでしょうか・・・・・

５月上旬　大和市内にて　

アブラナに似て・・・セイヨウカラシナ

セイヨウカラシナ［西洋芥子菜］
（アブラナ科）

北アメリカ～ヨーロッパ原産の越年草。元々食用として日本に渡来したものが野生化したものだそうです。
高さ５０～８０cmで、セイヨウアブラナによく似ていますが、やや小ぶりで、葉の基部は茎を抱きません。花も同じ４弁花ですが、花弁のつき方が違います。
荒れ地や河川敷でよく見かけられますが、この花は境川沿いの空き地に生えていました。川沿いの土手にもたくさん生えていたので、食べようと思えば簡単に手に入れることができますが、あまりたくさん食べない方がいいようです。
５月上旬　横浜市内にて　

境川にて・・・ナヨクサフジ

ナヨクサフジ[弱草藤]（マメ科）
ヨーロッパ原産の１年草で、飼料や緑肥用として導入されたのですが、今では畑や川原などでよく見られる帰化植物です。
よく似た在来種にクサフジがありますが、ナヨクサフジは花柄が蕚の横に着く、舷部[げんぶ]（旗弁の立った部分）が爪部[そうぶ]（後ろの筒状の部分）より短いなどの特徴があるそうです。
この花は、境川沿いにある遊歩道脇に群生していたものです。
ナヨクサフジを初めて見たのは近所にあるブドウ畑のネットでした。一時はすごい勢いで生えていましたが、畑の持ち主が刈り取ったりして、とうとう去年は生えてきませんでした。
花が多く咲く様は見事ですが、畑などに侵入したら繁殖力がすごいようなので厄介ですね。
５月上旬　大和市内にて