似たもの同士・・・

ヤマホタルブクロ[山蛍袋]（キキョウ科）
今年もこの花の季節がやってきました。
釣鐘状の花、つい中を覗いてみたくなりますね。

以前にも載せましたが、ヤマホタルブクロは蕚片の間には付属体はなく、膨らんでいます。
この写真で、その様子が分かるでしょうか。

ホタルブクロ[蛍袋]（キキョウ科）
ヤマホタルブクロの近くには、ホタルブクロも咲いていました。この辺りでは、同じような所で咲いています。
こちらは、蕚片の間に付属体があり、上の方へ反り返ってついています。
ヤマホタルブクロは、ホタルブクロの変種になります。この花を見ると、蕚片の間に目が行くようになってしまいました。子供の頃から知っている花ですが、そんな違いがあることは、散策を始めてから知りました。

2010年の花

６月中旬　横浜市内にて

赤い実・・・ニワトコ

ニワトコ［庭常］（スイカズラ科）
4月終わりに、白い小さな花をたくさん咲かせ、先月まだ緑色をした未熟な実をつけていたニワトコ。ようやく赤く熟した実を見ることができました。
先月は、疎らな感じについてた実を載せましたが、たくさんの赤い実をつけている姿を見られてよかったです。
今まで気が付かなかったのが不思議なくらい、林際でその存在を主張していました。
「舞岡公園の自然」のひろしさんに、早くしないと鳥に食べられてしまうというアドバイスを頂いていたのですが、間に合ってよかったです。
ひろしさん、どうもありがとうございました。
「たまゆら」のさなさんのところでは、綺麗な緑と赤のツートンカラーの実を拝見させていただきました。
私もニワトコの実の魅力に惹かれました。

ニワトコの花　ニワトコの未熟実

６月中旬　横浜市内にて

届かぬ思い・・・ザイフリボク

ザイフリボク[采振木]（バラ科）
4月の終わりに、白い花を咲かせていたザイフリボクも、実りの季節を迎えたようです。
先端に蕚が残っていて、何となくブルーベリーのようにも見えますね。
この熟した実は食べることができるそうです。樹高がやや高く、手を伸ばしても届かぬところに付いた実。味見をしたくてもできませんでした。地面に落ちた実もたくさんあって、それを食べたいという衝動に駆られましたが、思いとどまりました。
この実はアリにも人気があるようでしたので・・・
いつか味見をしてみたいですね。

4月の花

６月中旬　横浜市内にて

花盛り・・・ヤマボウシ

ヤマボウシ［山法師］（ミズキ科）
林際で、ひと際目立つ木を見つけました。それはヤマボウシでした。

近くに行って、花の様子を見てみました。白く花弁のように見えるのは総苞です。中央に小さな花がたくさん集まっています。
何度かヤマボウシの花を載せていますが、これ程咲いている姿は初めてかも知れません。
夏の終わりごろには、赤く熟した実をつけることでしょう。この実も甘く美味しいらしいのですが、まだ味見したことはありません。今年はその機会があることを願っています。

ヤマボウシの実

６月中旬　横浜市内にて

花と実と・・・

クマノミズキ[熊野水木]（ミズキ科）
6月の林では、こんな白い花を見ることができました。クマノミズキです。
ミズキよりもひと月くらい遅れて咲くその花は、ミズキと同じような花ですね。

ミズキよりも葉がやや長く、対生になるのが違いです。枝先に葉が集まるところは同じなので、よく見ないと分かりませんね。

ミズキ［水木］（ミズキ科）
こちらは、同じ日に撮ったミズキです。花は終わって、緑色の実をつけています。
こんなにたくさん実をつけて、花がたくさん咲いていたことが分かりますね。

こちらはミズキの葉の様子です。互生していることが分かるでしょうか。
花の季節でないと、その違いはよく分かりません・・・・・

６月中旬　横浜市内にて