自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

夏休み・・・3

2012-08-16 21:04:00 | 旅行
キツネノボタン[狐の牡丹](キンポウゲ科)
北海道~沖縄の田の畦や溝の縁などに生える多年草。葉は長い柄のある1回3出複葉で鋸歯があり、小葉の切れ込みが重なり気味になります。
4~7月、枝先に黄色い5弁花をつけ、花弁は水平に展開します。果実はそう果が球状に集まった集合果で、そう果の先はくるっと巻きます。
毛越寺の次は、中尊寺です。金色堂までの参道は、かなりきつい傾斜があります。ひと山登るのだから仕方ありません。
私としては、道端の植物なども楽しみながらの行程なので、さほど苦にはなりません。地蔵堂の奥や旧覆堂の傍らで気になったのが、このキツネノボタンでした。
草丈はそれほど高くありませんでしたが、花は終わりかけで、ほとんど実をつけていました。
ケキツネノボタンは、地元でもよく見かけますが、キツネノボタンには初めて出会ったと思います。
久しぶりに訪れた中尊寺は、以前より賑やかな雰囲気がしました。人が集まって、良い事だとは思いますが、昔のようにひっそりとした静かな雰囲気の方が私は好きでした。

中尊寺を出た後、沿岸部に向かう途中、幽玄洞という鍾乳洞に立ち寄りました。
岩手には鍾乳洞が多いのです。
10数年ぶりの「探検」を終えた後、向かいの岩壁を何気無く見ていたら、気になるものが目に入りました。岩壁の中央付近の窪んだ所です。

カメラのズームをいっぱいに引いて撮ってみました。
そう、スズメバチの巣があったのです。この岩壁の大きさからすると、相当大きな巣に思えます。
とんでもない所に作るんですね。自然の偉大さを感じました。

8月中旬 岩手県内にて

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夏休み・・・2

2012-08-15 22:00:00 | 旅行
ハス[蓮](ハス科)
2日目は、平泉まで行ってきました。
まずは毛越寺。浄土庭園を散策していると、大泉が池より1段下がった所に、蓮池があるのを見つけ、近くに行ってみました。
それほど大きな池ではありませんが、いくつか花も咲いていました。
近くの中尊寺には、故・大賀一郎博士が「泰衡の首級桶」から発見したハスの種子を育てた「中尊寺ハス」というものがありますが、このハスの花がどういうものかよく分かりませんでした。

ヒシ[菱](ヒシ科)
池の様子を眺めていたら、こんな葉が浮いているのに気付きました。これはヒシの仲間のようです。
残念ながら、花は咲いていませんでした。

オニヤンマ[鬼蜻蜓](オニヤンマ科)
蓮池の周りでは、1頭のオニヤンマにも出会いました。
我々のことを気にすることなく、用水路の水に尾部を突き立てていました。
これは産卵行動のようですね。
毛越寺の庭園、今尚生きているのですね。

8月中旬 岩手県内にて

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夏休み・・・

2012-08-14 21:19:00 | 旅行
毎年恒例の、夏休みの旅行へ行ってきました。
今年は、この騎馬像の見ることができるところへ行ってきたのです。

昨年の大震災の被害を受けた所でもあります。
松尾芭蕉も感激した、日本三景の一つにも行ってまいりました。
遊覧船からは、カモメの姿も見られます。

もうお分かりでしょう。
仙台を拠点に、宮城・岩手を巡ってきたのです。
この日は、松島の遊覧船を手始めに、松島青龍山瑞巌円福禅寺(瑞巌寺)、青葉城跡を訪れました。

キササゲ[木大角豆](ノウゼンカズラ科)
中国原産の落葉高木。日本には薬用として渡来したそうです。今では日本全土の、温暖な川原や谷筋など、やや湿った場所に野生化したものが生育しています。
6~7月、淡黄色の花を円錐状につけます。

果実は細長く、中には両端に毛の付いた種子が詰まっています。果実の様子が、マメ科のササゲに似ていることから、この名がついたそうです。
この果実を梓実(シジツ)といい、民間薬として利尿薬に用いられてきました。
このキササゲは、瑞巌寺の境内に植えられていました。
瑞巌寺は父の実家の菩提寺と同じ宗派であります。私には詳しいことが分からないのですが、おそらく瑞巌寺の末寺のひとつのようです。
松島周辺は、一見して昨年の大震災の影響が見られず、とても活気がありました。
海に浮かぶ島々によって、被害が軽減されたそうです。
それでも被害を受けたことには変わりありません。復興へ向けた地元の皆さんの行動力に頭が下がります。

8月中旬 宮城県内にて

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たまり場・・・

2012-08-09 18:27:00 | お散歩
カナブン[金蚊] アオカナブン[青金蚊](コガネムシ科)
いつもの林を歩いていると、少し開けた所に枯れかかったクヌギがポツンとありました。
クヌギの樹液には虫たちがよく集まります。
近寄ってみると、まず目に入ったのがこのカナブンたちです。仲良く樹液を吸っているように見えましたが、小競り合いをしながら吸うんですね。

ミヤマカミキリ[深山髪切](カミキリムシ科)
裏側に回ると、やや大きめのカミキリが樹液を吸っていました。これはミヤマカミキリでしょうか。

ヒカゲチョウ[日陰蝶](タテハチョウ科)
カミキリのすぐ上では、チョウも樹液を吸っています。これはヒカゲチョウでしょう。
このクヌギ1本で、この他にもたくさんの虫たちが樹液を吸っていました。林の中の食堂のようですね。色々な虫たちを見られることは嬉しいことです。
子供の頃、夏になると裏山に行って、カブトムシやクワガタを採りました。クヌギやコナラの幹を蹴っ飛ばして、落ちてくる虫たちを拾っていたのです。
お目当てのものはなかなか落ちてきません。よく落ちてきたのは、カナブンたちです。

立秋も過ぎて、暦の上ではもう秋ですね。
私は明日から、夏休み恒例の家族旅行へ行ってきます。
2~3日更新はお休みさせていただきますので、よろしくお願い致します。

7月中旬 横浜市内にて
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道端の山菜・・・タラノキ

2012-08-08 20:56:00 | お散歩

タラノキ[楤木](ウコギ科)
北海道~九州の日当たりのよい山野に生える落葉低木。葉は互生し、2回羽状複葉。全体に刺が多く、葉の表面にも垂直に刺が出ます。新芽は「タラノメ」と呼ばれ、山菜として人気がありますね。
このタラノキは、道路わきの崖下に生えていました。2回羽状複葉、これが1枚の葉になります。
この崖の上には大きな屋敷林がありました。個人宅なので、中に入ることは出来ませんでしたが、道端から林の中の様子を気にしてみていました。
ところが先日、突然木が切り倒されてしまったのです。不動産会社に売却され、宅地として切り売りされるようです。
このタラノキは、そんな崖の上の様子を知ることも無く、崖の下でいつもの時間を過ごしているのでしょうね。
春先に、新芽を全て採られてしまって、立ち枯れ状態のタラノキを時々見かけます。
山菜として楽しむのはいいですが、採り尽くすのはルール違反です。
それを守れないのなら、山菜を楽しむ資格はないと思います。

7月中旬 大和市内にて

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