ウバメガシ[姥目樫](ブナ科)
関東南部の本州~沖縄の海岸近くの乾燥した山地に生える常緑小高木。生垣などにも良く使われます。
葉は枝先に車輪状に集まって付き互生します。楕円形でやや薄く、パリパリした質感があり、表面には光沢があります。縁には小さく鋭い鋸歯があり、葉柄や若い枝には褐色の毛が生えます。
4~5月、本年枝の下部に雄花序を垂らします。雌花序は、本年枝の上部に1~2個つき、1つの花序に通常2つの雌花が付きます。
果実は堅果で、翌年の秋に熟し、殻斗は浅い杯状で、瓦状に総苞片が並びます。
公園に植えられていたウバメガシ。いつもは艶々した葉にばかり目がいって、果実に気付いたのは初めてです。まだ小さいドングリがかわいく並んで付いていました。
隣のウバメガシを見ると、もっと大きな果実をつけていました。とても形のよいドングリです。
ドングリを見わける時には、殻斗の形なども手掛かりになります。
ウバメガシは、備長炭の原料としても有名ですね。でも、ここ神奈川は、産地極限に位置し、神奈川県レッドデータブックでは、絶滅危惧ⅠA類と判定されています。
このウバメガシは植栽されたものだと思いますが、備長炭となることはないのでしょうね。
10月中旬 横浜市内にて