自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

ツマトリソウ・・・

2014-08-13 21:28:00 | 旅行
ツマトリソウ[褄取草](サクラソウ科)

北海道~本州中部以北、四国の亜高山帯の草地や、林縁などに生える多年草。葉は互生し、披針形~楕円形で先は尖ります。茎の下部の葉は小さく、上部の葉は大きく輪生状に見えます。
6~7月、茎先に白色花を上向きにひとつ付けます。花冠は7裂(6~8裂)し、雄蕊の数は裂片と同じです。
花の縁が薄紅色に縁取られることからこの名がついたそうです。
この花は、登山道脇の草むらで花を咲かせていました。とても綺麗な白色の花でしたが、縁の彩りには気付きませんでした。
ひと株にたくさん花を付けるのも見事ですが、こうして一輪だけ咲く花もいいものですね。

7月上旬 岩手県内にて

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ウコンウツギ・・・

2014-08-12 17:48:00 | 旅行
ウコンウツギ[鬱金空木](スイカズラ科)

北海道~本州北部の高山帯~亜高山帯に生える落葉低木。葉は対生し、長楕円形で縁には鋭い鋸歯があります。葉表の脈状には短毛があり、葉裏の脈状には粗毛を付けます。
7月、葉腋に漏斗状の淡黄色花を1~3個ずつ付けます。花冠の先は5裂し、内側には橙色~赤褐色の斑点があります。
果実はさく果で、熟すと2片に開裂します。
この花は、先日載せたイワカガミやミツバオウレンの花の咲く、頂上付近のお花畑で出会いました。
散策路から少し離れた所にあったので、近くで見ることができなかったのが残念です。
綺麗な花色ですよね。

7月上旬 岩手県内にて

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ミヤマヤマブキショウマ・・・

2014-08-11 22:44:00 | 旅行
ミヤマヤマブキショウマ[深山山吹升麻](バラ科)

高山帯の蛇紋岩の岩礫地に生える雌雄異株の多年草。早池峰の固有種です。
葉は2回3出複葉、暗緑色でやや光沢があり、表裏面とも無毛です。母種のヤマブキショウマと違い、葉先が尾状に伸長せず、小葉の鋸歯がやや粗いです。
7~8月、円錐花序をだし、白色の小さな花を多数つけます。果実は袋果で、上を向いているのが特徴です。
岩手県のレッドデータブックではAランクに分類され、絶滅の危機に瀕している種ということです。
早池峰固有種の植物にまた出会うことができました。いくつかの群生を見ることができましたが、ちょうど花が咲き始めたようでした。
果実の生る季節にも、できれば訪れたいですね。

7月上旬 岩手県内にて

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イワカガミ・・・

2014-08-10 22:24:00 | 旅行
イワカガミ[岩鏡](イワウメ科)
北海道~本州、四国、九州の高山~亜高山帯の草地や岩場に生える多年草。葉は光沢があり、楕円形で縁には鋸歯があります。この光沢のある葉の形が、手鏡に似るためこの名があるそうです。
6~8月、花茎の先に淡紅色の花を3~10個咲かせます。花冠の先は細かく裂け、5個の雄蕊の中央に1個の雌蕊があります。

昨日載せたミツバオウレンと一緒に、こんな感じでたくさん生えています。
まさに山の上のお花畑の様でした。

7月上旬 岩手県内にて

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ミツバオウレン・・・

2014-08-09 21:13:00 | 旅行
ミツバオウレン[三葉黄連](キンポウゲ科)

北海道~本州中部以北の高山~亜高山帯のやや湿った林縁や草地に生える多年草。葉は3出複葉で、小葉は倒卵形で葉質は光沢がありやや厚いです。
6~8月、茎先に白色花をひとつ付けます。花弁に見えるのは萼片で5個あり、長楕円形です。
この花は下山する時、頂上から少し降りた草地にたくさん咲いていました。本当に小さな草丈でしたが、この花で存在感はありました。

7月上旬 岩手県内にて

コメント (2)
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