山を歩いていて、ちょっと水気のある場所で、
グゥッグゥッグゥ~・・・・ゲェッゲェ~・・・という鳴き声が聞こえてきます。
これは、タゴガエルの鳴き声で、繁殖期に入ったようです。
この鳴き声を聞くと、春が来たな~と感じずにはいられません。
で、カエルを探すと・・・
溝で交尾しているタゴガエルを発見
生息地や環境にもよりますが、タゴガエルの繁殖は3~6月の間に、伏流水や岩の割れ目などで行われます。
卵の数は、約30~160個とカエルの中では少ない方です。
孵化したオタマジャクシは、エサ要らずで、卵黄の栄養分だけで大きくなるそうです。
鳴き声が聞こえる場所を探すと、オスの姿を見かけることもありますし、突然、林道や山道に飛び出すこともあります。
繁殖期のタゴガエルは、皮膚がブヨブヨになるという面白い特徴を持っています。
タゴガエルによく似たカエルに「ニホンアカガエル」や「ヤマアカガエル」がいます。
タゴガエルの指先は、こぶ状に丸くなっていますが、ニホンアカガエルなどの指先はこぶ状に丸くなっていないので、その違いで両者を見極めます(すみません。この写真では分かりにくい・・)。
ちなみに、ニホンアカガエルとヤマアカガエルの違いは、背中にある線が、目の後ろあたりで曲がるか曲がらないかの違いです。
見た目の違いは、わずかな違いなのに、生態が違うって、面白いなぁ~