はぐくみ幸房@山いこら♪

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タゴガエル

2016年03月12日 | 爬虫類・両生類のお話

 山を歩いていて、ちょっと水気のある場所で、

 グゥッグゥッグゥ~・・・・ゲェッゲェ~・・・という鳴き声が聞こえてきます。

 これは、タゴガエルの鳴き声で、繁殖期に入ったようです。

 この鳴き声を聞くと、春が来たな~と感じずにはいられません。

 で、カエルを探すと・・・

 溝で交尾しているタゴガエルを発見

 

 生息地や環境にもよりますが、タゴガエルの繁殖は3~6月の間に、伏流水や岩の割れ目などで行われます。

 ←岩のすき間に産卵された卵

 卵の数は、約30~160個とカエルの中では少ない方です。

 孵化したオタマジャクシは、エサ要らずで、卵黄の栄養分だけで大きくなるそうです。

 

 鳴き声が聞こえる場所を探すと、オスの姿を見かけることもありますし、突然、林道や山道に飛び出すこともあります。

 

 繁殖期のタゴガエルは、皮膚がブヨブヨになるという面白い特徴を持っています。

 ←皮膚を引っ張ると、ビヨ~ンと伸びる。

 

 タゴガエルによく似たカエルに「ニホンアカガエル」や「ヤマアカガエル」がいます。

←タゴガエル

 タゴガエルの指先は、こぶ状に丸くなっていますが、ニホンアカガエルなどの指先はこぶ状に丸くなっていないので、その違いで両者を見極めます(すみません。この写真では分かりにくい・・)

 ←左がタゴガエル、右がアカガエル。

 

 ちなみに、ニホンアカガエルとヤマアカガエルの違いは、背中にある線が、目の後ろあたりで曲がるか曲がらないかの違いです。

 ←左がニホンアカガエル、右がヤマアカガエル。

 

 見た目の違いは、わずかな違いなのに、生態が違うって、面白いなぁ~