東南アジアに生息するヤシオオオサゾウムシ(体長は約2~3cm)。
和歌山県では2007年に田辺市で発見された外来昆虫で、フェニックスなどのヤシ類に寄生し、その木を枯らします。
ゾウムシのメスは、ヤシの幹に孔をあけて産卵します。
幼虫は1~6日で孵化するらしく、その後、幼虫は新葉の葉柄部分や生長点付近などの軟らかい部分を食害します。
2月頃から蛹化し、11~45日で羽化するとのこと。
成虫の寿命は2~3ヶ月程度で、数回繁殖するため、約60~530個の卵を産卵するそうです。
(最低でも60個産卵されれば、被害はあっという間に拡大するのも納得・・・)
平均気温が16℃あれば、生息が可能らしく、和歌山県のほか、三重県や九州、沖縄でも発生し、その地域に定着しているようです。
防除方法としては、被害木を伐倒し、破砕・焼却すること(伐倒駆除)、飛散前にスミパインなどの薬剤散布、樹幹注入による予防(幹内で食害した幼虫をころす)といった方法があります。
普通に山を歩いているだけでは、たぶん・・・イヤ、絶対に出会えないヤシオオオサゾウムシ。
先日、知人が、伐倒駆除の仕事をしていると聞き、現場に連れて行ってもらいました。
目的は「幼虫」を捕まえて「食べる」!
さっそく、伐倒されたフェニックスの梢端部を見てみると・・・
蛹がウジャウジャ。
バラシてみると・・・
羽化中でした。残ね・・・、いや、ゴメンナサイ・・・。
いた~
赤くて、大きなゾウムシ。
東南アジアっぽい色と大きさです。
体長は約2~3cm。
残念ながら、この日は食り・・幼虫に出会えず・・・。
狙い目は、年末年始の12~1月あたりかな~