暖かくなってきたので、山を歩いていると、あちこちで、ガサガサ・・・と物音が聞こえてきます。
そして、その物音がした辺りを探ると、よく、トカゲやカナヘビに出会います。
正式な名前は、ニホントカゲとニホンカナヘビ。
でわ、この2種の違いについて。
ニホントカゲの鱗は、つるつるしていて、テカテカした光沢をもっています。
ニホンカナヘビの鱗は、ガサガサしていて、テカテカした光沢をもっていません。
そして、体型はニホントカゲの方が太い。
あと、天敵に襲われたときに、自分で尻尾を切る「自切」の違い。
ニホントカゲは、ちょっとの刺激でも自切しやすいので、尻尾を切らせずに捕まえるのが難しい。
ニホンカナヘビは、ニホントカゲに比べると、簡単に自切しないので、尻尾を切らせずに捕まえることができ易い。
「青い尻尾=ニホントカゲ」と思われがちですが、それは「幼体」のニホントカゲで、「成体」になると全体が褐色に変わります。
幼体のニホントカゲは、背中と側面が黒色で、褐色の縦ラインが入り、尾が青い。
わざと、青い尻尾を目立たせて、天敵に襲わせ、尻尾を切って逃げるという作戦です。
成体になると縦ラインがなくなり、背中全体が褐色で、側面は灰色・褐色・黒色の模様があります。
なので、青い尻尾のトカゲと青くない尻尾のトカゲは、どちらも同じニホントカゲです。
ただし、メスの場合、成体になっても幼体のようなライン模様の跡が残ったり、すこし青みがかった尾っぽを持つ個体もいます。
ニホンカナヘビは、名前に「ヘビ」とありますが、ヘビではなく、トカゲです。
名前の由来は、「姿が可愛いらしいヘビの意味から”愛蛇(かなへび)”」から来ています(という説があります。)。
ただ、観察会で言うと、一般の方から、何故か、「エェ~」と言われます・・・
ちなみに、海外には、「アシナシトカゲ」という手足がないトカゲもいます。(あと、アシナイイモリもいます。)
ヘビとトカゲの違いは、手足の有無ではありません。
まぁ、その話は次の機会に・・・。