はぐくみ幸房@山いこら♪

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ニホントカゲ ニホンカナヘビ

2016年03月20日 | 爬虫類・両生類のお話

 暖かくなってきたので、山を歩いていると、あちこちで、ガサガサ・・・と物音が聞こえてきます。

 そして、その物音がした辺りを探ると、よく、トカゲやカナヘビに出会います。

  

 正式な名前は、ニホントカゲニホンカナヘビ

 

 でわ、この2種の違いについて。

 ニホントカゲの鱗は、つるつるしていて、テカテカした光沢をもっています。

 ニホンカナヘビの鱗は、ガサガサしていて、テカテカした光沢をもっていません。

 そして、体型はニホントカゲの方が太い。

 

 あと、天敵に襲われたときに、自分で尻尾を切る「自切」の違い。

 ニホントカゲは、ちょっとの刺激でも自切しやすいので、尻尾を切らせずに捕まえるのが難しい

 ニホンカナヘビは、ニホントカゲに比べると、簡単に自切しないので、尻尾を切らせずに捕まえることができ易い

 

 「青い尻尾=ニホントカゲ」と思われがちですが、それは「幼体」のニホントカゲで、「成体」になると全体が褐色に変わります。

 幼体のニホントカゲは、背中と側面が黒色で、褐色の縦ラインが入り、尾が青い。

 わざと、青い尻尾を目立たせて、天敵に襲わせ、尻尾を切って逃げるという作戦です。

 成体になると縦ラインがなくなり、背中全体が褐色で、側面は灰色・褐色・黒色の模様があります。

 なので、青い尻尾のトカゲと青くない尻尾のトカゲは、どちらも同じニホントカゲです。

←幼体 ←成体

 ただし、メスの場合、成体になっても幼体のようなライン模様の跡が残ったり、すこし青みがかった尾っぽを持つ個体もいます。

 

 ニホンカナヘビは、名前に「ヘビ」とありますが、ヘビではなく、トカゲです。

 名前の由来は、「姿が可愛いらしいヘビの意味から”愛蛇(かなへび)”」から来ています(という説があります。)。

←可愛らしいヘビで、カナヘビ。うん。納得

 ただ、観察会で言うと、一般の方から、何故か、「エェ~」と言われます・・・

 ちなみに、海外には、「アシナシトカゲ」という手足がないトカゲもいます。(あと、アシナイイモリもいます。)

 ヘビとトカゲの違いは、手足の有無ではありません。

 まぁ、その話は次の機会に・・・。