キレイに黄葉したケヤキを見かけるので、今回はケヤキのお話を。
ケヤキの名の由来は、材の木目が美しいところから「異(け)やけき木」が転化したと言われています。
ケヤキ材は、硬くて緻密で狂いが少なく、耐湿性があり、非常に優良なため、器具や家具、建築材などと用途も幅広く、昔から重宝されていました。
また、枝がほうき状に広がり、美しい樹幹を形成するため、街路樹や庭園樹、盆栽といった園芸目的の用途もあります。
ケヤキ材の利用径級は24cmからと言われており、40cmからは「用材」、80cm以上は「銘木」とされています。
心材に赤味のあるケヤキ材を「アカケヤキ」、青味があるものを「アオケヤキ」とか「ニセケヤキ」とも呼ばれ、価値は「アカケヤキ」の方が高いです。
以前、谷筋など水気の多い土壌で育ったケヤキは、「アオケヤキ」が多いと教わったことがあります。
ケヤキは年輪が数えやすい広葉樹で、導管も肉眼で分かるくらい太いのがわかります。
太い導管を持っているということは、葉からの水分蒸発量が多いと考えられるので、ゆえにケヤキは、水分条件の良い谷筋などによく生えているのだと思います。
ということは、自ずと「アオケヤキ」が多くなるということなので、「アカケヤキ」がレアで価値が付いたんじゃないのかな~・・・と思っていますが、真実はわかりません!
ケヤキは材だけでなく、枝がほうき状に広がって、美しい樹幹を形成するため、街路樹や庭園樹、盆栽といった園芸目的の用途もあります。
ケヤキは陽樹なので、陽当たりたりの良い場所でないと稚樹は育たないですし、成木も強い光を求めます。
さらに谷筋など水分条件が良く、水はけや通気性も良い場所を好むので、本当は街路樹のような街中での生育は不向きではないのかなと思います。
樹皮は鱗片状に剥がれますが、剥がれるのは老木(樹齢50年前後らしい)で、若木では剥がれず、平滑です。
←これよりも若い木は、皮目がはっきりせず、もっと平滑なです。
葉の縁にある屈曲する鋸歯が特徴的です。
葉の長さは3~7cmですが、強剪定された街路樹の葉は10cmくらいになるものもあります。
花は4月頃、葉の展開より少し早目に咲きます。
雌雄同株で、雄花は新しい枝の基部に、雌花は先端に咲きます。
実は10月頃、いびつな球形が特徴的です。
葉腋に付き、長さは約5mmくらい。
果肉は液質にならず、種子はやや硬質の内果皮に包まれます。
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