林業という仕事は、自然と付き合う仕事というイメージがあるんじゃないかなーと思います。
中には、「人間関係が苦手」だから、林業を選択する方もいらっしゃいます。
だけど、実は、林業って、「人とのコミュニケーション」が重要なお仕事です。
林業は自然を相手にする職業です。
なので、職人的な要素もあり、現場経験や場数がモノをいうこともあります。
そのため、技術を継承するためには、技術と経験を言葉にして、後継者に伝えていかないといけません。
そして、危険な作業も多く、労働災害の発生率も他の産業よりも圧倒的に高いです。
一緒に働く仲間の命を危険にさらさないため、自分の命を危険にさらさないため、仲間を救うまたは自分を救ってもらうためにも、信頼関係は欠かせません。
3~5人という少ない人数で構成された「班」毎に仕事をすることが多いため、普段からのコミュニケーションがとても重要になります。
前置きが長くなりましたが、実は、コーチングスキルを林業に取り入れて、コミュニケーションの促進を図りたいという想いがありました。
そして、非常にありがたいことに、奈良県森林組合連合会様からご依頼いただき、フォレストリーダーの研修会に登壇し、コーチングスキルを取り入れたコミュニケーションの講義をさせていただきました。
まずは、「林業で働く人たちの不満」について。
どんな不満があるのか、その不満に共感できるのか、その上で、普段のコミュニケーションを考えてもらいました。
「見て覚えろ」、「ちゃんとしろ」、「はじめのうちは、失敗したらいい」など、曖昧なコミュニケーションに潜む危険性などもお伝えさせていただきました。
次に、自分や相手を許せなくなる「マイルール」。
怒りをコントロールするスキル「アンガーマネジメント」。
そして、人の違いを理解し、コミュニケーション能力を高めるため、3種類のタイプ分け。
人が満たしたい6つの感情をベースとしたDCスタイル。
組織における適切なポジションを知るスケールサーフィン。
優先知覚を知るVAK
最後に、陥りがちな情報の伝え方をしてしまう「メタモデル」。
行動を起こしたくなるモチベーションのスイッチ「レバレッジ」。
人を育てていくための効果的なフィードバックスキル。
林業関係者の方を対象とした、コーチングスキルの本格的な講義は、今回が初めてです。
上手く伝えられなかった部分があり、今回の受講生には申し訳なかったですが、林業関係者への伝え方を学ぶ機会となりました。
少しずつ林業にコーチングスキルを取り入れ、上手く使いこなすことが出来る様になれば、コミュニケーションは楽しくなると思います。
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