はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

交野こそだちベース tomos(ともす)

2020年06月12日 | 樹木医・森林インストなどの活動のお話

【いしころえんさん!目標額250%超え、おめでとうございます! 子ども達の未来に向けて、ますますのご発展、心より応援します!】

 

 大阪府交野市にある森のようちえん「いしころえん」。

 森林インストラクターとして、園の活動にお招きいただくこともあって、お付き合いさせていただいています。

 この度、「いしころえん」が、日本中で「つながりあう子育て」の輪を広げて、「自分が自分の人生の主人公であると感じながら舵を取って生きていける人間」を育むことを目指して、交野こそだちベースtomosを起ち上げ、その実現に向けて、クラウドファンディングを始めましたので、ご紹介させていただきます!

 詳しい内容はコチラ↓ ↓ ↓

https://www.makuake.com/project/tomos/

 

 子どもの成長だけでなく、親も成長できる、つまり「親子の成長」が手に取る様に分かる。

 それが「森のようちえんの魅力」だと思います。

 子どもを育てる環境として、従来の保育園や幼稚園に、「森のようちえん」という選択肢が加わってほしいと思うし、育てる環境を選択できるって、とても魅力的なことだと思います。

 いしころえんの発展だけにとどまらず、森のようちえんの発展という幅広い視野をもって、ご支援いただければと思います。

 

 以下、いしころえんの想いや目標などをご紹介しますので、賛同いただける方は、是非、ご支援下さいますよう、よろしくお願いしますm(_ _)m

 

=今回のクラウドファンディングで可能となること=

 素敵なご縁と、懐の広い持ち主様のおかげさまで、素晴らしい立地、間取りの物件を借りることができました。
 ここを、幅広い年齢のこどもたち、おとなたちが安心・安全に共有・活用できるよう、豊かな環境に整えていくのはこれからです。
 私たちは、今回のクラウドファンディングでご支援頂く資金の使い道を、下記のように考えております。
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■目標200万円達成 
 最低限の活動ベースを整えることができます!
 初期費用の補填と、安心安全な子どもたちの生活やおとなのシェア利用を可能にします。
 さまざまな年齢の子どもたちやスタッフそれぞれに適した居場所が確保できるように、居室の補修、水回りの改修や器具購入、ガスなどの整備、空調設備、備品の購入、外観の改装を進めることができます。
 ・外観や看板 ・キッチン ・ホール ・プレイルーム ・お昼寝ルーム ・サロンスペース ・作業スペース

 ・トイレ ・出入り口 ・駐輪スペース
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■目標300万円達成 
 活動環境をより充実させることが可能になります!
 子ども同士、おとな同士、斜めの関係も含め、日常の中で交流や学びを促進するツールを充実させ、豊かな交流環境をつくります。
 子どもたちの自主性や感性を育めるように動線や扱いやすさや素材を考慮した家具や道具の購入。蔵書や工作用具、遊びツールの購入。

 活動しやすいホールへの改装、自然採光のための工事、交流促進のためサロンスペースにカフェコーナーやギャラリーなどを整備。
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■目標400万円達成 
 場の発信力を高めることができます!
 あらたな人の育ちのありかたの発信地となるため、ワークショップや講演会、上映会などイベントの企画運営に必要な備品を揃えることができます。 
 複合プリンタやパソコン、ワークショップツールの購入・充実、プロジェクターやマイクなどの講演機材の購入、照明の質の向上など。
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■目標500万円達成 
 生活文化から学ぶ仕組みを作れます!
 子どもたちにとって、衣食住などの生活文化を自宅以上に深い学びにつなげる環境を整えます。
 薪ストーブの導入、近隣の畑の借用、機織りや染織など手仕事用の道具の充実、ヤギや鶏など動物の飼育環境など。

 

 達成金額ごとにテーマを設け、より豊かな場作りをイメージして目指しています。
 思いが重なる皆様のご支援を、どうかどうかよろしくお願いいたします!

いしころえんfacebook

https://www.facebook.com/ishikoroen/

 

ホームページ

https://www.ishikoroen.com/

根っこわーくすfacebook

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ホームページ

http://201711071609067210399.onamae.jp/

ネットラジオ

#25 かたたの森のようちえん「いしころえん」①~いしころえん設立のお話~

#26 かたたの森のようちえん「いしころえん」②~いしころえんの魅力~

#27 かたたの森のようちえん「いしころえん」③~いしころえんの夢と課題~

#28 かたたの森のようちえん「いしころえん」④~天気と季節に応じた日々の過ごし方~


ヘビの食事

2020年06月09日 | 爬虫類・両生類のお話

 ヘビの食事に、興味ないですか?

 食事というか、「丸呑み」ですね。

 

 ヘビの牙は、口の奥に向かって生えています。

 なので、噛みつかれた獲物は、ヘビの牙から簡単に逃れることは出来ません。

 一方で、噛みついたヘビとしては、呑み込むときに、獲物から牙を外しやすくて、獲物を逃しにくい。

 なので、ヘビに咬まれた瞬間、手を引いたりする、牙が引っかかって、逆に傷口が大きくなるので、咬まれても、引っ込めたりしないことをオススメします(^_^;)。

 

 さて、ヘビのお食事については、動画でもご紹介しているので、是非、ご覧下さい。

森の知識はぐくMOVIE「ヘビのお食事」

 

 

 ヘビは、アゴを左右別々に動かすことが出来ます。

 獲物を右のアゴでしっかりと噛みついて固定し、左のアゴを動かして、さらに獲物を深く咬む。

 今度は、深く咬んだ左アゴで獲物を固定し、右アゴを動かして、深く咬む。

 これを繰り返すことで、獲物を丸呑みします。

 牙は、口の奥に向かって生えているから、獲物も簡単には逃げられない。

 

 ヘビの鱗というか、体は伸縮できるので、頭の2~3倍の大きさの獲物を丸呑みすることが可能です。

 

 通常。

 獲物を呑み込んだVer.。

 

 時々、噛みついた獲物の大きさを間違えて、呑み込めず、そのまま窒息死しているヘビもいます。

 呑み込もうとしたけど、途中で無理だと気づいて、そのまま放置して帰るヘビもいます(T_T)。

 

 ヘビにとっての食事は、生きるために必要ですが、一歩間違えれば、死に至ることもあります。

 んーーーまさに命がけの食事!


放置された伐採木

2020年06月04日 | 現場技術・安全管理・道具のお話

 ある日、伐採跡地の周囲を歩いていると・・・・

 受口を作り、追口まで伐り進んだのに、そのまま放置されたヒノキがありました。

 

 なぜ、この状態のまま放置したのか・・・

 

 台風や強風の時、倒木するかもしれない。

 切り口から腐朽菌が侵入し、長い期間を経て、倒木するかもしれない。

 

 いずれにしろ、森林管理という観点からも、これはあってはいけない。


スギが教えてくれる表土流亡のリスク

2020年06月01日 | 森林管理・森林空間・森林整備のお話

 これまで人工林を観察してきた経験によるお話なので、科学的根拠は乏しいんですが・・・・

 スギは、表土流亡が起こるかもしれないエリアを私たちに教えてくれている。と、個人的に思っています。

 スギやヒノキなどの針葉樹は、基本的に、樹体の重心を真っ直ぐに保とうとするので、根元が曲がると、幹は根元と逆の方向に曲がる、曲がり返しという現象を起こします。

 

 写真を見ていただくと、お分かりになると思いますが、こういう樹形のスギやヒノキをよく見かけませんか?

 

 根曲がりだけでなく、幹が曲がっても、曲がり返しが起こります。

 広葉樹は、光があたる方へ、枝を伸ばし、結果、幹が曲がりますが、針葉樹は基本的に、天に向かって真っ直ぐ伸びる(頂芽優勢)ので、何かしらの原因で幹が曲がったら、曲がり返して、もとの場所に戻る(?)ようになります。

 

 積雪地帯のスギも、何度、雪に倒されても起き上がり、を繰り返し、弧を描く芸術的な樹形になったり・・・

 このように針葉樹は、根元や幹が曲がると、再び、重心を真っ直ぐに戻そうとし、曲がり返しを起こすのが、基本的な特徴の1つです。

 

 スギやヒノキの人工林内を歩いていると、一定の場所で根元曲がりが起こっているスギ・ヒノキに出会います。

 次の写真に書かれた赤○に注目して下さい。(ちょっと、分かりにくいですね。すみません。。。)

 

 積雪もない地域で、一定のエリアに生えているスギやヒノキが根元が曲がっていたら、もしかすると、「過去に表土が動いた」可能性が考えられます。(ただし、科学的な根拠はございません。。。m(_ _)m)

 1本、2本ではなく、一定のエリア内に生えるスギ・ヒノキの根元が曲がっていたら、「なぜ?」と思わずにいられません。

 高性能林業機械が普及し、作業道の作設が一般的となった現代の人工林を歩くとき、この根元曲がりエリアを注視すると・・・

 比較検証をしたわけでもないので、科学的な根拠はありませんが、表土の移動量が多い傾向にあると感じました。

 実際、現場に携わっている方は、どう感じますか?

 

 次の写真は、さっきの写真の少し奥の様子を、反対側から撮影したものです

 切土面(作業道の上)が脆弱で、根元曲がりエリアに付けられた道の切土面は、こういう傾向が多いのではないかと・・・。

 

 さらに、作業道作設後に表土が崩れた場所では・・・

 崩れた周囲を取り囲む様に根曲がりのスギ達が・・・・。

 

 落ち葉もない石や礫まみれで、明らかに表土が流されているヒノキ人工林でも、根元が曲がっています。

 

 おそらくですが、根の発達が弱い10年生くらいのスギやヒノキは、表土が動いた時に傾いてしまい、その傾きを修正するよう曲がり返しが起こった結果、根元曲がりの樹形になったのではないか・・・・と想像しています。

 20年、30年になると、根が発達し、幹も強固になるので、表土が動いたくらいでは、大きく傾かないと思います。

 

 同じく、崩壊した場所の周囲に生えている、根元が曲がっているスギ。

 ここの現場は、2020年時点で25年生前後なので、崩壊した後に傾いた可能性もあります。

 初回間伐(約10年前)を行った時点での崩壊はなく、作業道を作った後、崩壊したようです。

 

 年輪を見てみると、約15年生までは倒れていなかったと思われます。

 斜面下側の年輪が大きく偏り始めたのが8年前なので、8年前に傾いたと考えられます。

 崩壊したことで傾いたのか、作業道を付けた直後に傾いたのか、作業道を付ける直前に表土移動が起こり傾いたのか、それは分かりません。。。(作業道の付けた時期を聞けば、分かるんですけどね(^_^;)。)

 

 人工林が成熟期を迎えたと言うことで、皆伐や搬出間伐が進み、作業道の作設も進んでいます。

 科学的な根拠は希薄ですが、スギやヒノキの樹形を観察することで、崩壊が起こる可能性があるエリアを特定し、崩壊を回避・リスクヘッジするという方法もあるのではないのかなーと思います。

 

 可能性を見いだす視野が広がれば、

  ・ここに道を作るのはやめよう。

  ・ここは皆伐をせず、択伐または間伐にしよう。

  ・ここは深根性の広葉樹を植えて、崩壊しにくい山に転換しよう。

 など、森林づくり・森林管理・資源管理・森林整備の選択肢の幅が広がると思います。

 

 科学的な根拠はなく、あくまで針葉樹の特性とこれまでの観察や経験に基づくものですが、個人的に、指標としては「有り」だと思っています(^_^;)!