「せりふの時代」という戯曲雑誌がある。
季刊であり、前回の春号に「わが闇」の戯曲が載った。
舞台を見て、面白かったので、「わが闇」の戯曲を目当てに、
「せりふの時代」春号を買った。
とりあえず買うだけあって、中身は後ほど読もうと、
本棚に入れておいたのだ。
昨日、夏号が店頭に並んでいた。
目次を見て驚いた。
またしても「わが闇」が載っている。
しかも、一部分だけ。
どういうことなのか。
該当するページを見て事情がわかった。
なんと春号に載った「わが闇」は、
1場分、まるまる脱落していたのだ。
そして、その脱落部分が、
お詫びの言葉とともに掲載されていた。
ちょっと待て。
では、「わが闇」の戯曲をちゃんとした形で読むためには、
今月号も買わなければいけないのか。
本であれば落丁である。
普通はページが落ちていないものと交換してもらえる。
だが、雑誌の場合はそうはいかない。
だからといって、
他に読みたい作品がないにもかかわらず、
脱落部分のためだけに雑誌一冊買うのも釈然としない。
そもそも出版社の不備から起きた事態だ。
それを誌面であやまって、脱落部分を載せれば済むという話か。
同じような事態が、通常のメーカーで起きたら、大問題だろう。
夏号を買うべきか買わぬべきか。
釈然としない部分を解決しようと、出版社に電話をした。
編集部にまわされた。
すると・・・。
「本日、担当の者がお休みでわかりません」