亡母の貯金の相続では、
郵便局(ゆうちょ銀行)に何度も手痛い仕打ちを受けた。
最初に行った汐留の某郵便局では、
何の説明もされぬまま申請用紙を渡され、
それだけ記入して他の郵便局に持参したら、
他にも書類がいろいろ必要だと言われた。
なんだよ、それ。
そこで再び汐留の某郵便局に電話で問い合わせ、
必要書類を確認して、
それをそろえて経堂の某郵便局(本局)に持っていったら、
またしても書類が足りないと言われた。
それは汐留の伝え方の問題であったが、
その時の経堂の某郵便局の担当者の態度もひどかった。
僕が「汐留の郵便局でこの書類を揃えればいいと言われたんですが」と言うと、
ちょっと上の立場の人間が出てきて窓口の人間に、
「あんだけやっているから調べてやれよ」と、小声で言っているのが聞こえてきた。
その時の声の感じも表情にも露骨に「面倒な客が来た」と思っているのが見て取れた。
違う局とはいえ、
お前の局(今や会社)の人間のやったことだろ!
度重なる不快な出来事に、
郵便局(ゆうちょ銀行)にほとほと嫌気がさしていた時、
続いての手続きのために青山一丁目にある赤坂郵便局に行った。
たまたま近くで時間が空いたからだ。
その時の僕は最初から戦闘態勢だった。
ヤマアラシならば最初からトゲを逆立てた状態だ。
しかし対応してくれた担当者は嫌な顔を一つせず、
柔らかな物腰で、親切かつ丁寧に説明と手続きをしてくれた。
なんで、最初からこの郵便局に来なかったのか。
ここに来ていれば、こんなにも無駄なストレスを感じることはなかったのに。
手続きを待つ間、そう痛感したものだ。
そして先日、再び赤坂郵便局を訪ねた。
相続の最終手続きのためだ。
今回対応してくれたのは、
前回の担当者と比べるとかなり若い女性だった。
座っている位置でわかったが、
どうやら前回対応してくれたのは、
少しベテランの局員だったようだ。
しかし今回の担当者も、
前回のベテランの担当者と変わらぬ、
素晴らしい応対だった。
それだけではない。
事務手続きを待つ間、
僕が所在無さげに座っていると、
通りかかった、その服装から思うに、かなり上の立場の男性も、
「ご用件は承っているでしょうか」
と気遣いを見せてくれる。
いや、本当にいいよ、赤坂郵便局は。
そんな話を知人にすると、
彼も前々から赤坂郵便局の対応はいいと感じていたと言う。
そうか僕だけじゃないのか。
どうして郵便局によってここまでの差ができるのか。
汐留の某郵便局や経堂の某本局の連中に、
一度研修にしてほしいものである。