ある人気芸人にプライベートについて、
彼が可愛がっている若手芸人に取材したメモが会議で配られた。
それを読んだプロデューサー曰く、
「こいつ、おもろないな」
取材者が悪いのかもしれないが、
たしかにそのメモの内容はあまりおもしろくなかった。
「わかってへんなあ。こういうとこで判断されんねん」
確かにそれは一理ある。
若手芸人にとっては、
それで自分がテレビに出られるわけでもないし、
先輩への気遣いもあるだろう。
でも、ここでがんばって面白いネタを喋っておけば、
みんなにその名前を記憶され、
どこかで使ってもらえるかもしれない。
チャンスはどこに転がっているかわからない。
同じように落とし穴もどこにあるかわからない。
そう痛感した出来事だった。