大遅刻

2012年12月09日 09時06分33秒 | 業界のかけら

ある音声さんの話である。

そのドラマの現場はとてもハードなスケジュールで、
毎日1時間ほどの睡眠時間しかとれなかった。

今日も2時間ほど眠ったら、
現場に向かわないといけない。

携帯のアラームをセットして眠った。

そして目が覚めると、
7時間ほど遅刻していた。

携帯をマナーモードにしていたため、
アラームに気づかなかったらしい。

携帯を見ると、
数十件の着信。

しかし
1、2時間の遅刻ならば慌てるが、
7時間も遅刻すると逆に落ち着く。

シャワーを浴びて頭をすっきりさせてから、
現場と連絡をとった。

幸いそこまでの撮影は、
彼の助手だけでなんとかなるシーンばかりだった。
彼が本当に必要になるのは、この後。
今から急いで向かえば間に合うはずだった。

後ですごく怒られたのではと聞くと、

「特には。
 でもさすがに悪いと思ったので、
 技術部のみんなにラーメンを奢りました」

何からなにまで、
「普通」ではない話である。