選択肢が多いというのは、
基本的にはよいことだと思っている。
だが、あまりに選択肢が多いのも実は考えものなのではないか。
という実例に遭遇した。
渋谷にある鍋料理の店である。
鍋料理のバリエーションをウリにしており、
前回行った2年前の時も、
あまりに種類が多くて選ぶのに難儀したおぼえがある。
ひさしぶりに行ったら、さらに種類が増えていた。
77種類。
これだけ種類が多いと、
選ぶのが面倒になってくる。
思うに、
鍋の種類の多さをウリにしてしまった以上、
店の方も、
どんどん種類を増やしていくしかない、
という呪縛に陥っているのではないだろうか。
たしかに77種類の鍋と聞くとインパクトはあるけど、
いざ選ぼうとメニューを見ると、
ちょっとうんざりした気分になる。
これは僕だけなのだろうか。
他の人たちは迷うことを楽しんでいるのだろうか。