ある焼肉店の終焉

2016年03月29日 00時23分02秒 | 経堂通信

経堂に引っ越してきて初めて外食で入った店が焼肉の「萬来」だった。

家人(大)と、当時まだ幼稚園の年中さんだった家人(小)が二人で行った。
僕は都合が合わず行けなかったのだ。

初めて住む街の初めての外食。
さぞやドキドキだっただろう。

だから余計に心に残った。

以来、我が家で焼肉といえば「萬来」だった。

幼稚園生から小学生、中学生、高校生と、
どんどん成長していく家人(小)を見て、
「大きくなったわねえ」と毎回言ってくれるのも、
自分たちが地元に根付いていく感じがして心地よかった。

しかしながら、最近なかなかタイミングが合わず、
今年に入ってからは一度も行っていない。

今日の昼間、家人(大)と店の前を通ったので、
「たまには来なくちゃね」と話していたら、
店の傍らに荷物が並べられている。

まさか・・・。

「ご自由にお持ち下さい」と食器が並べられていた。

昨日で閉店していたのだ。

愕然。

なんというか、
故郷を顧みない者が、
ひさびさに帰省したらお世話になった人がすでに亡くなっていた、
そんな気分だ。

ホント、すいません。