やっとこさ、観てきました、『君の名は』
この時期になると、
周りから激賞やら酷評やらがたくさん入って来ていましたが、
僕は・・・面白かったなあ。
SF的趣向の一つ一つは決して独創的なものではありませんが、
組み合わせ方が面白かった。
この件に関してはすでに言及している方も多いと思いますが、
『サマーウォーズ』といいこの映画といい、
どうして「世界の破滅」と失われた「日本の原風景」を組み合わせるのか、
という点が気になりました。
長野・・・岐阜ときたから、さて、次なる舞台はどこでしょう。
それはさておき、
『サマーウォーズ』の危機回避のカタルシスが心に響いた人には、
この映画はその部分が不満だろうし、
僕の知人もその点に関して激しく否定していました。
しかしながら、劇的な部分をあえて省略する小説や演劇を見慣れた身としては、
「これはこれでアリ」という感じでした。
とはいえ、エンターテイメントとしては王道からはかならり外れているのは確か。
なのに、あの興行成績・・・それはなにより不思議でした。
最後に蛇足を。
物語の基盤ともいえるある点に関して1つ疑問があるのですが、
そんなことは当然、作り手も分かっていると思うんですよね。
だから、ストーリー上は出てこなくても(僕が見落としただけかもしれませんが)
設定上は何らかの理屈をつけているはずなんですよ、きっと。
そこが知りたい。
新海さんのインタビューなどを丹念に読めば、
その点について語っている気もしているのですが。