本を読む女

2017年09月30日 17時32分03秒 | コメディのかけら

それは夕方だったか休日の夜だったか忘れたが、
地下鉄車内がかなり空いている時間帯のことだ。

目の前の席に、
紺の清楚なワンピースを着た女性が座っていた。
30代といった感じだ。

その手には文庫本。
じっと読む耽っている。
タイトルが見えた。
『水滸伝』だった。

読んでいる本もちょっと意外だったが、
もっと意外だったのは、
本を持つ手とは逆の手に持っていたものだ。

缶の発泡酒だった。