運動不足解消と着想を得るために、昼前からあてもなく散歩に出る。
ふと思い立ち、向ヶ丘遊園駅で下車。
生田緑地を目指して歩く。正面入口である東口の前には、駐車場待ちの車が長蛇の列。緑地内はさぞ混み合っているに違い。
車の列を横目にさらに坂を上り、右に折れる。桝形山を生田緑地の表と見れば、こちらは裏側。とんもり谷戸を目指して歩くと、人影はほぼ無い。
雑木林の合間に、東屋やテーブル付きのベンチも多数。すべて無人。日曜日でこれだ。いつも空いているに違いない。飲み物食べ物、いろいろ用意して来るべきだった。今度から、そうしよう。
この界隈に来るのは2011年の秋以来だ。日付も正確に覚えている。というのも、さらに進んだ先にある聖マリアンナ医科大学病院に母が入院していた。いつもは駅からバスで病院まで行っていたのだが、その日はなぜか歩いて行こうと思ったのだ。当時はまだガラケーだったから、どうやって道筋を探し当てたのかはわからないが、谷戸のせせらぎ沿いを歩いたことは覚えている。入院中の母は、がんの末期で、数日前からモルヒネを投与しており、もはや会話は成立しない状態だった。それでも、病室に着いた時、「今日は駅から歩いて来たよ。気持ちよかったよ」と話しかけた。その数時間後に母は亡くなった。そんな記憶の残る場所だ。
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昼食を食べるタイミングをなくしたまま帰還。コンビニ飯を食べて仮眠。散歩中に得た着想をまとめて送信。
家人(大)に呼び出され、久しぶりの
『魚ケン』。夜7時前には満員だった店内も8時を過ぎると空いてくる。こういうところで、人々の生活様式の変化を実感する。