これ等、ルーツを紐解くと、何れも往年のホットモデルの流れと見える。
「コペン」 はご存じ、丸目で愛嬌ある先代の流れ。
「S660」 は 「S」 こそ 「S600」 を思い起こさせるものの、レイアウト的には斬新だった 「ビート」 の血筋。
「アルトRS」 はあの激ヤバかった 「アルト WORKS」 の再来を思わせる。
そんな熱かった時代の再来みたいで楽しい、新世代の軽たち。
印象に深かった軽で、再登場がなされていないのは、オートザム(マツダ) の 「AZ-1」。
そして、「アルト WORKS」 用エンジンをフロントに積み、後輪駆動のFRという構成を持った 「カプチーノ」 です。
[AZ-1」 は、ガルウィングドア を持つ ミッドシップカーで、「ビート」 より更にマニアックだったから、今の時代に再登場させるのは無理あるかも。
SKYACTIVE-K(軽)なんて出たら力が抜けそうだし(爆
となると、個人的にエールを贈りたくなるのが、スズキ の 「カプチーノ」 です。
超ロングノーズ&ショートデッキは、古典的な英国スポーツカーというか、大きさこそ違え、フェラーリのデイトナを思い起こさせた。
いかにも 「スポーツカー」 でっせ!
実は軽の歴史を見ると、フロントエンジンでリア駆動という、それこそ若い人が運転技術を磨くのに面白いレイアウトを持つ車はかなり少ない。
「カプチーノ」 はそんな中のひとつでした。
サーキットのような場所で限界まで突き詰めたら、きっと 「S660」 とかの方が評価されるかも。
でも、制限速度内でマシンと対話しながら 「グリップ感」 を楽しむなら FR にも楽しむメリットは少なくない気がする。
個人的な話し、かなり前に知人が 「カプチーノ持ってるよー」 って言うから、「運転させて、させてー」 とお願いした。
「でもオートマだよ?」、「え、じゃぁいいや」 となった。
今となると 「勿体無い事した」 である。
その頃は、「運転を楽しむ ≒ MT」 と先入観がとても強かった。
その先入観が、貴重なチャンスをふぃにした。
今ではATでもMTでも 「面白ければ何でもOk~」となったのだが…。
気付けば随分とFFベースの車ばかりを運転するようになっている。
レンタカーで 「86」 を借り、「ん?やっぱり後輪が蹴る感じはイイな♪」 と気が付いた。
それもあり、新型ロードスター にも興味が湧いている(買えないけど)。
「アクセラ XD」 のMTを試乗した際も、野太いトルクは堪能したけど、やっぱりFF特有の 「前輪が引っ張る感」 は安心こそあれ、面白味という点では少なからず引っ掛かった。
とはいえ、現代においては一部高級車種を除けば、ほとんどが 「FF」、前輪駆動車です。
後輪駆動車が持つ、「路面を蹴って走る感覚」 を味わいたくとも、なかなか選択肢が無い。
なら、セカンドカーとしてFR(MR)というチョイスができる方がいるかも。
よほど恵まれないと、セカンドカー(遊び車)に大枚を叩ける人は少ないかな。
でも軽スポーツなら手が出る人が増える気が。
でもでも、ケーターハムが スズキ のエンジン載せて販売してる 「SEVEN 160」 みたいに 「軽だけど500万近い」 のではカリカリのFRスポーツとはいえ、とても 手軽 とは言い難い(汗。
そう考えると、往年の スズキ・カプチーノ が現代解釈されたら面白そうに思えてしまうのです。
世間的に、小型2シーターに昔ほど逆風が無いみたいだし、軽スポーツが再認識されてる感もある。
つい先日、TVK放送の 「クルマでいこう」 が 「SX4 S-CROSS」 を取り上げた際、「スズキ は車好きな社員が多い」 と言っていた。
正直、私的には苦笑いなのだが、そうだとしたら 「カプチーノ」 みたいな車に期待してしまう。
その気になれば 「スイスポ」 みたいに面白い車も作れるメーカー。
軽で勝負できるのなら、軽スポーツでも新たなステージに上がれる気がしてしまうのです♪
出たら面白いなぁ、現代版 「カプチーノ」。