闇夜の烏の変な世界

とりあえず、何にでも興味持ちますw
日々、気になった事を日記感覚でアップしてみようかと。

NHK の 「フェイス」 を見た

2016-05-11 00:43:00 | 日記

ちょっと前にTV放送された番組から。
感想をアップしたいと思った直後、熊本地震が発生して気を取られ忘れてた。
九州の方々、まだ大変なんでしょうね(気になります)。


番組は「フェイス」。
「“楽しさ”を取り戻せ ~マツダ くるまづくりの挑戦~」、NHK総合でした。

内容はといえば、東京モーターショーと東京オートサロンの時にスポットを当ててます。
「エコカー」 や 「自動運転」に業界が躍起になってる中、何故「マツダ」を初めとする数メーカーはスポーツカーに挑戦し、評価されたのか。

冒頭、レポーターがミニサーキットを 「ロードスター(ND)」 で走った感想から始まる。

良くある 「ロードスター」 に的を絞った番組かと思いきや、回帰とも言える 「スポーツカー」 を何故今? に、日本の物作りの可能性を探る番組なんですね。

ターゲットは 「ロードスター」 を総合指揮した 山本さん。
根っからのスポーツカー好きらしい♪

それでも、リーマンショックやら何やらで、マツダも 「ロードスター」の開発を断念する危機が何度もあったという。
不景気な時に 「スポーツカー」 から撤退するメーカーもあったと言ってますが、私の頭にポッっと浮かんだのは 「ホンダ」 と「日産」。
でも利益を追求する上では、ソレも責められない気がする。
が、やっぱり残念。

山本さんは、どうやら本気で 「スポーツカー」 を文化として復活させたいと願ったらしい。
マツダ社内でアピールするのはもとより、何と「ライバル会社の技術者」にメールで 「交流会」 を集ったという(汗。
これは凄い!
普通なら、他メーカーは 「敵」 で、情報交換はもっての外となりそうなもの。

でも、ソコで 技術者達から 「自分が作りたい、欲しいモノを生み出せない…」 という ジレンマ を確信したとの事。
よくある、「デザイン」 はコレを実現したいけど、製造現場から ダメ出しされて全然違ったもにになる、みたいな?

交流会では、お互いに刺激し合ったという。

その仲間の一人が、「ホンダ S660」 の担当者 椋本さん(だった気が)。
あと、「トヨタ」の 古場 さん。
もうすぐ登場する 「C-HR」を担当された方ですね♪
自らもレースに出るという、根っからの車好きらしい。

5年も前から、こうした 現在の国内に 「S660」 「ロードスター」 「C-HR」 と、「走る事に真剣に取り組んだ」 様な車を生み出した人がコネクションを持っていた事に驚きです!
「C-HR」 は市販型の画像を見たら、「顔(全面)はちと抵抗あるけど、サイド~リアのデザインが斬新で面白い」 と私的には興味アリなんです。
でも、古場さん曰く 「一番面白いのは走りです」 と言い切るあたり、年後半に登場したら人気でるんでしょうね♪
MT仕様もあるみたいだし。


恐らくこれだけ エコエコ と叫ばれ、内燃機関は衰退すると言われて久しい中、「スポーツカー」 は過去の遺物として淘汰が進むと思ってた。
 
そんな中、出てきたこれ等の 「スポーツカー潮流」 は意外でしたが、もしかしたらこうした交流会の中から、新しい何かが生まれてるのかと思うとワクワクしますね♪
番組では構成上、山本さんが呼びかけた事になってますが、消費者からすれば 「誰が音頭取ったかなんざ些細な事」です。
「自分たちが本当に欲しいと思えるものを作る」 という信念が 「マツダ」 「トヨタ」 「ホンダ」 内で活気づいたとすれば、今後も楽しみになるというもの。


こうした現象を番組内で 「意味的価値」 の向上 と呼んで説明してました。
従来、多大な開発費が必要な割に、販売台数が限られた 「スポーツカー」。
これに新たな 「価値」 が盛り込まれ、消費者がソレに気付いてきてるという事らしい。

車という高額商品、高過ぎては困りますが、多少高くとも それに見合う「価値」 が見いだせれば、その人にとって 「意味」 が生じます。


そもそも、「スポーツカー」 って、趣味性の強い商品です。
なら、ジックリと気に入った一台を探す 「選択肢」 があれば 目が行く人も出てくるかもしれない。
そんな 「価値」 が、日本のモノ作り にヒントが隠れてるのではと 番組は括っています。

あと、「ロードスター」 の開発話(エンジン特性チューンや重量配分)の説明が少々入ってますね。


感想ですが、やはり偏った車種構成は あまり健全でないのかもしれない。
エコカーが欲しい人、大人数で ミニバンが欲しい人、大荷物積んで SUVが欲しい人、コンパクトな軽自動車が欲しい人、いろいろいます。
だから、「スポーツカー」 が欲しい人もいるハズだと思うのです、少数派だとしても。
選ぶ選択肢が無いのは、さびしい事です。

「意味的価値」 は 「スポーツカー」 だけのものじゃない。
こうした「横の繋がり」 で刺激し合えば、車はもっともっと豊かになりそうな予感を感じたのでした。