ふと飛び込んできたニュース、ご紹介します。
160712朝日新聞デジタル
ということで、読んで字のごとし、「18歳未満の子どもがいて仕事をしている母親の割合が68・1%に」上ったというニュースです。
これは、統計を取り始めた2002年からくらべて過去最高、母親の四割近くが「非正規」。調査母数は約47,000世帯とのことです。
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もとの厚生労働省資料をあたってみました。
新聞で紹介された、末子の年齢1~17歳全体の棒グラフが一番上にあります。
以下、 0,1,2,3,4,5,6,7~8,9~11,12~14,15~17歳別に集計されたグラフがでています。
この表をざっくり読むと、正社員ママの割合は、概ね2割前後で全年齢変わりません。
非正規の職員・従業員ママの割合は、3歳ごろで少し増えて27.9%になり、小学校低学年で44.2%に増えます。中学校では47.8%、高校では46.7%です。
何かの仕事についているけど、分類不能の「その他」があり、全年齢10%くらいです。
「仕事なし」、つまり専業主婦は、0歳では60.8%だけれど、中高生にもなると20%に減ります。
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おまけでこちらのグラフもご紹介します。
生活意識の状況
(上) 図17 世帯の生活意識の年次推移
(下) 図18 各種世帯の生活意識
こちらは、平成27年度調査のなかで、生活が…
- 大変苦しい : 27.4%
- やや苦しい : 32.9%
- ふつう : 35.9%
- ややゆとりがある : 3.9%
- 大変ゆとりがある : 0.5%
との結果が出ています。
生活が「大変苦しい」「やや苦しい」世帯を合わせると、60%に上ります!!
児童のいる世帯に限ると、「大変苦しい」「やや苦しい」世帯は、約64%に上がります。
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この社会的背景は、PTAにとって、なにを意味しているでしょうか?
私は、「PTAをやれる人は恵まれている」、と解きます。過去記事でも言及しています。
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最後に。
ご紹介したデータは、下記から取りました。上記リンクのページ下部にあります。
よかったら、元データ、覗いてみてください。